●ルート7 あなたの「苦手」がタネになる

「苦手なことが起業のタネ?」と、首をひねる人もいるかもしれません。実は、これにはある条件がついています。現在はすでに克服できているけれども「過去に苦手だったこと」が起業のタネになるのです。

例えば、極度のあがり症だった女性がいます。人前に出ると全然話せず、頭が真っ白になっていたそうです。そこで、「あがり症をなんとかしたい」と心理学やコミュニケーションをものすごく勉強して、ついにあがり症を克服。いまでは「あがり症克服トレーナー」として、オンラインで個人セッションをしているのです。彼女自身がかつて悩み、それを努力で克服した経験があるからこそ、伝えられることがあるのでしょう。

稼ぎにつながる「8つのタネ」の見つけ方
(画像=『日本実業出版社』より引用)

●ルート8 あなたの「存在」がタネになる

先日、20歳の私の娘が面白い本を紹介してくれました。『しあわせ貯金生活』(自由国民社)という、ぽちさんという方が書かれた本で、 2021年4月に出版されたのです。

ぽちさんはインスタグラマーで、まだ20代。手取りが16万円で、1人暮らしで大学の奨学金を返済中らしいのです。それで、貯金するためにどうしたらいいのかということや、いらないものを売ったり、節約したり、彼女なりの貯金のノウハウをInstagramに書いていたら、20万人のフォロワーがついたそうです。

そこで「本を出しませんか」と出版社から持ちかけられてこの本になったということですが、これがまさに「存在」がビジネスになったいい例です。「今日はこんなことをしたよ」「こんな貯金をしたよ」「モノを売って1万円になったよ」「私は貯金がすごく苦手」「でも夢のためにお金をためよう。奨学金も返済しよう」という、すごくリアルな20代の女の子の毎日。娘の世代だけでなく、親世代の私から見てもとても面白いと思いました。

稼ぎにつながる「8つのタネ」の見つけ方
(画像=『日本実業出版社』より引用)

自分がやっていることを他の人に伝えるだけで、それを素敵と思う人が本を買ったり、YouTubeを見たり、Instagramを見たりしてくれるのです。とにかくなんでもいいので、そのまま発信することで価値が生まれてくることも少なくありません。

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以上8つのルートから、いくつのタネが見つかりましたか? あなたらしい起業のタネが見つかったら、早速そのタネをもとにSNSなどを使って発信していきましょう。

著者プロフィール:山口 朋子(やまぐち ともこ)

彩塾オンラインコミュニティ主宰。株式会社アップリンクス代表取締役。主婦起業・オンライン起業の専門家。セミナーやコンサルティングを通じて、1万5000人以上の起業に関わる。現在は、中小企業のオンライン化のアドバイス、個人のオンライン起業の支援、国内・海外で講演やセミナーを行う。雑誌「日経ウーマン」「anan」「STORY」、テレビ番組「ワールドビジネスサテライト」「あさイチ」「バイキング」、朝日新聞、毎日新聞など大手メディアにオンライン活用の起業家として取り上げられる。著書『主婦が1日30分で月10万円をGetする方法』(さくら舎)、『普通の主婦がネットで4900万円稼ぐ方法』(フォレスト出版)、『忙しい主婦でもできる!スマホで月8万円を得る方法』(学研プラス)。

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著者:山口朋子

価格:¥1,650(税込)

提供元・日本実業出版社

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