タリーズはコーヒーなどのドリンク類のほか、しっかり食事ができるフードメニューやアイスクリームも充実。その特徴から老若男女の幅広い層から支持されている。ここでは、最大3重取りも可能なタリーズでの「ポイ活」手法を紹介しよう。

タリーズでポイント多重取りするための基礎知識

ポイントをお得にためる「ポイ活」の代表的な手法がポイント多重取りだ。これは、一度の支払いで、クレジットカードや電子マネーのチャージ・決済ポイント、店舗自体のポイント、共通ポイントなど複数のポイントを獲得することをいう。

2重にポイントを獲得することは一般的に「ポイント2重取り」と呼ばれ、3重なら「ポイント3重取り」となる。タリーズコーヒー(以下、タリーズ)では、最大3重取りが可能だ。

まず、タリーズでポイント多重取りをするための基礎知識から説明しよう。

タリーズカード

タリーズには、店舗で支払いに使えるプリペイドカードの「タリーズカード」がある。発行手数料は無料。タリーズ公式アプリ上でデジタルカードを発行し、スマホ画面を提示する形での利用も可能だ。なお、カード特典としてドリンク1杯ごとに10円引きが適用される。

カードへのチャージは店頭での現金チャージのほか、会員制度「クラブタリーズ」への登録によりクレジットカード(VISAブランドかMasterCardブランド)からのWebチャージやオートチャージも可能となる。

また、対象ドリンクの購入によりアプリにチケットが送付され、同日中であれば対象ドリンクのおかわりを154円(税込)で購入できる。なお、アプリではなくカード本体の場合は、レシート提示で同様に対象ドリンクのおかわり購入が可能だ。

「タリーズカード」では、利用金額に応じて「タリーズポイント(単位はBeans)」がたまる。商品購入代金1円(税込)当たり1Beansが付与され、2,500Beansで全ドリンク対象のサイズアップ無料チケットがプレゼント。1万Beansためると、1〜4名までの来店でドリンク4杯まで全サイズ50%オフで購入できる「デジタルインビテーションチケット」がプレゼントされる。なお、ポイントの有効期限は「タリーズカード」の最終利用から1年だ。

「タリーズポイント」のポイント還元率の判断は難しいが、仮に「アイリッシュラテ」のグランデサイズ(税込605円)4杯を「デジタルインビテーションチケット」で半額にしたケースを想定すると1,140円の割引となり、ポイント還元率換算では12.1%もの超高還元率となる。

使えるクレジットカード

タリーズで支払いに使えるクレジットカードは、国際ブランドがVISA、MasterCard、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、ディスカバーのものとなる。日本で発行されているクレジットカードのほとんどがいずれかに該当すると考えていいだろう。

なお、国際ブランドが付いたプリペイドカードも店舗での扱いはクレジットカードと同等のため、支払いに使える。

使える電子マネー

交通系の電子マネー(Suica・PASMO・Kitaca・manaca・toica・ICOCA・はやかけん・nimoca・SUGOCA)のほか、「楽天Edy」「QUICPay」「iD」を利用できる。このうち、タリーズでの支払い時にポイントが付与されるのは「楽天Edy」のみとなる。

使えるコード決済

コード決済では「PayPay」が利用可能だ。「メルペイ」も使えるが、実際の決済は「iD」扱いとなる。

タリーズでポイント多重取りする4つの方法

では、タリーズでポイントを多重取りする具体的な方法を説明しよう。

1,【クレジットチャージポイント+タリーズカード決済ポイント】で2重取り

クレジットカードでチャージした「タリーズカード」で支払うことで、クレジットチャージポイントと「タリーズカード」の決済ポイント(タリーズポイント)の2重取りとなる。クレジットカードは「dカード」「楽天カード」「リクルートカード」など、年会費無料で高還元率のものがおすすめだ。

ポイント獲得例は次の通り。以下、「タリーズカード」の決済ポイントは先の試算にならい12.1%とする。

《タリーズでのポイント獲得例》
クレジットカード名 クレジット
チャージポイント
タリーズポイント 合計還元率
dカード 1% 12.1% 13.1%
楽天カード
リクルートカード 1.2% 13.3%
(※各社公式サイトを元に筆者作成)

2,【クレジットチャージポイント+プリペイドカード決済ポイント+タリーズカード決済ポイント】で3重取り

クレジットカードでまず国際ブランド付きのプリペイドカードへチャージ。そのカードからさらに「タリーズカード」へチャージし、そこから支払うことで3重取りとなる。

まず、ポイント多重取りでよく使われてきたのがVISAブランドのプリペイドカード「Kyash」だ。「Kyash」にはクレジットカードからのチャージが可能で、「Kyash」での決済時には0.2%分のポイントが付与される。そこで、「タリーズカード」へのチャージの際に、クレジットカードとの間に「Kyash」を挟むことで0.2%分のポイントを上乗せできる。

次に、決済時に0.5%の還元を受けられるMasterCardブランドのプリペイドカード「au PAYプリペイドカード」を使うケースを紹介しよう。「au PAYプリペイドカード」には、MasterCardやアメリカン・エキスプレスブランドのクレジットカードのほか、VISA・JCBブランドの一部のカードでチャージ可能だ。

ここでは、「リクルートカード」で「Kyash」に、「au PAYカード」で「au PAYプリペイドカード」にチャージする場合のポイント獲得例を紹介しよう。

《タリーズでのポイント獲得例》
クレジットカード名
(プリペイドカード名)
クレジット
チャージポイント
プリペイド
カード決済ポイント
タリーズポイント 合計還元率
リクルートカード
(Kyash)
1.2% 0.2% 12.1% 13.5%
au PAYカード
(au PAYプリペイドカード)
1% 0.5% 13.6%
(※各社公式サイトを元に筆者作成)

「タリーズカード」には残高無効のリスクも

「タリーズカード」でポイント高還元率が期待できることはすでに説明した通りだが、同店の頻繁なリピーターでない人はカードの利用をためらうかもしれない。というのは、ポイントの有効期限は「タリーズカード」の最終利用から1年となり、2,500Beans(ポイント)以上に達しないと特典チケットへの交換ができないからだ。

また、チャージしている金額は、カードへの入金や残高確認により有効期限が延びるが、2年間以上放置してしまうとその残高が無効になってしまう。残高確認をするだけで有効期限が延びるとはいえ、タリーズに行く機会が少ないとカードの存在自体を忘れてしまい残高が無効化されてしまうケースも考えられる。

そうしたことから、タリーズの頻繁なリピーターでない場合はカードの利用を避けたいケースもあるだろう。そこで、ここからは「タリーズカード」を使わないポイント多重取りも説明しておきたい。

3,【クレジットチャージポイント+電子マネー決済ポイント】で最大2重取り

まず、クレジットカードから「楽天Edy」へチャージし、そこから支払う形での2重取りを考えよう。電子マネーへのチャージ分にはポイントが付与されないクレジットカードも多いので、カード選びではそこをしっかり確認することが重要だ。

「楽天Edy」へのチャージに使うクレジットカードは、たまるポイントが同じ「楽天ポイント」となる「楽天カード」がまず候補に挙がってくる。しかし、通常のポイント還元率が1%のところ、「楽天Edy」へのチャージ分は半分の0.5%還元となるので、その点はよく留意しておきたい。

一方、VISAブランドとMasterCardブランドの「リクルートカード」では「楽天Edy」へのチャージが可能でその分にもポイント還元率1.2%が適用。ただし、全ての電子マネーチャージ分の合算で月間3万円までがポイント付与対象となり、それを超えた分にはポイントが付与されないので、やはりその点に留意する必要がある。

それぞれのポイント獲得例は次の通り。

《タリーズでのポイント獲得例》
クレジットカード名 クレジット
チャージポイント
楽天Edy決済
ポイント
合計還元率
楽天カード 0.5% 0.5% 1%
リクルートカード 1.2% 1.7%
(※各社公式サイトを元に筆者作成)

4,【クレジットチャージポイント+電子マネーチャージ特典ポイント】で最大2重取り

クレジットカードの中には特定の電子マネーへのチャージ・ひもづけの場合にのみ、通常のポイント付与に加えて特典ポイントが付与され2重取りとなるものがある。ここでは、タリーズで「QUICPay」「Suica」のいずれかで支払う場合に可能な2重取り方法を紹介しよう。

まず、年会費実質無料の「セゾン・パール・アメリカン・エキスプレス・カード」では、通常のポイント還元率が0.5%のところ、このカードからの「QUICPay」決済にのみ3%の高還元率が適用される。

一方、ビューカードでは「Suica」へのチャージ・オートチャージ分がポイント3倍となり、1.5%のポイント還元率が適用される。ビューカードにはいくつか種類があるが、年会費実質無料となる「ビックカメラSuicaカード」がおすすめだ。

それぞれのポイント獲得例は次の通り。

《タリーズでのポイント獲得例》
クレジットカード名 クレジット
チャージポイント
電子マネーチャージ
特典ポイント
合計還元率
セゾン・パール・アメリカン・
エキスプレス・カード
0.5% 2.5% 3%
ビックカメラ
Suicaカード
1% 1.5%
(※各社公式サイトを元に筆者作成)

タリーズをよく使うならぜひ2重取りは狙いたい

タリーズをよく利用するなら、ぜひ「タリーズカード」を利用して超・高還元率を狙いたい。クレジットカードでチャージすることによる2重取りであれば容易なので、そのようにして少しでも多くのポイントを獲得しよう。

なお、ポイント多重取りとはならないが、「PayPay」で支払う場合は所定の条件を満たすことで1.5%還元を受けることも可能だ。

「PayPay」決済は通常0.5%還元となるが、300円以上の支払いを月間30回以上、かつ支払額5万円以上を達成すると1%還元となる(1%還元が適用されるのは1回7,500円/月間1万5,000円まで)。さらに、有料サービスのYahoo!プレミアムの登録など、Yahoo!JAPANの各種サービスの利用条件を満たすことにより、1.5%までポイントアップ可能だ。

Yahoo!JAPANを普段から活用しており、かつ「タリーズカード」を利用したくない人は「PayPay」でのポイントアップを狙ってみてもいいだろう。

執筆・モリソウイチロウ(ライター)
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカード分野では専門サイトでの執筆経験もあり。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。

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