ファミリーマートでポイント6重取りする方法 簡単な3重取りテクも紹介!

「塵も積もれば山となる」というように、頻繁に利用するコンビニでポイントの多重取りができると、長い目で見るとかなりお得だ。ここでは、最大で6重取りができるファミリーマートでのポイント多重取りの方法を解説しよう。

ファミリーマートでポイント多重取りをするための基礎知識

ポイント多重取りとは、1回の支払いでクレジットカードのポイントやスマホ決済の利用ポイント、共通ポイントなどを同時に獲得することだ。

ポイントを2重に獲得することを「ポイント2重取り」、3重に獲得することを「ポイント3重取り」という。難易度は高いが、ファミリーマートではポイント6重取りまで可能だ。

最初に、ファミリーマートにおけるポイント多重取りの基礎知識を確認しておこう。

ファミリーマートで貯まる共通ポイントは「Tポイント」「dポイント」「楽天ポイント」

ファミリーマートでは、共通ポイントの「Tポイント」「dポイント」「楽天ポイント」から1つ選び、購入金額の0.5%に相当するポイントを貯められる。ポイントの付与を受けるには各ポイントのカードかアプリ、あるいはファミリーマートのスマホ決済「ファミペイ」アプリの提示が必要だ。

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ほとんどのクレジットカードで支払い可能

ファミリーマートでは日本で発行されているほとんどのクレジットカードを使え、クレジット決済によってクレジット利用ポイントを獲得できる。

ポイント還元率の高いカードや、「Tポイント」「dポイント」「楽天ポイント」が直接貯まるカードがおすすめだ。あるいは、獲得したポイントを共通ポイントに交換できるカードでもよいだろう。

スマホ決済のおすすめは「d払い」「楽天ペイ」

ファミリーマートでは、主要なスマホ決済(バーコード決済)も利用できる。おすすめは、支払い時に「dポイント」が貯まる「d払い」と、「楽天ポイント」が貯まる「楽天ペイ」だ。

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電子マネー決済はあまりおすすめできない

電子マネー決済は、クレジットカードの種類によってはチャージ時にクレジット利用ポイントが付与されないものもあるため、ポイント多重取りにはあまり向いていない。

また、「iD(プリペイド型)」や「QUICPay」などの後払い式電子マネーではクレジット利用ポイントは付与されるが、電子マネーの利用ポイントは付与されないため2重取りにならない。

「楽天ポイント」については、「楽天カード」で「楽天Edy」にチャージすると2重取りが可能だが、クレジット利用ポイントが通常1%のところチャージ分は0.5%に減ってしまうため、ポイント還元率の点ではおすすめできない組み合わせといえる。

「Kyash」にはメリットがあるのか?

「Kyash」は、ポイント多重取りを狙う場合に重宝するプリペイドカードである。クレジットカードで「Kyash」にチャージすると、クレジット利用ポイントと「Kyash」支払い時のポイントを2重取りできるからだ。

しかし、2021年2月にポイント付与率が引き下げられ、クレジットチャージ分(Kyashバリュー)で支払う際のポイント還元率は0.2%に(月間付与上限100ポイント=5万円利用分)。この改変によって多重取りのメリットは薄れた。

一方で、2020年11月に本人認証サービス(3Dセキュア)に対応したことで、スマホ決済へのチャージが可能になった。それによって今は、クレジットカード→「Kyash」→スマホ決済という2段階のチャージによるポイント3重取りが可能だ。

クレジットカードからスマホ決済へのチャージに「Kyash」をはさむだけで、月間5万円までチャージに0.2%を上乗せできるということだ。

なお、「Kyash」へのチャージが可能なクレジットカードは、VISAまたはMastercardブランドのカードのみである。

ファミリーマートでポイント多重取りをする6つの方法

ここからは、ファミリーマートでポイント多重取りをする方法について、具体例を挙げて解説しよう。

【共通ポイント+クレジット決済】でポイント2重取り

クレジットカードを持っているなら、お手軽なのが共通ポイントの「Tポイント」「dポイント」「楽天ポイント」のいずれかと、クレジット利用ポイントの2重取りを狙うことだ。

ファミリーマートはVISA、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブのタッチ決済に対応しているので、対応カードなら電子マネーと同じくスムーズに支払いができる。「iD」や「QUICPay」がカードに搭載されている場合は、それで支払ってもよい。

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クレジットカードを何枚か持っているなら、ポイント還元率が高いものを選ぶ。ポイントをまとめることも考えるなら、クレジット利用ポイントとして1%分の「Tポイント」が付与される「ヤフーカード」か、1%分の「dポイント」が付与される「dカード」、1%分の「楽天ポイント」が付与される「楽天カード」がおすすめだ。

また、クレジット利用ポイントとして1.2%分のポイントが付与され、それを「dポイント」に交換できる「リクルートカード」も同じの理由でおすすめできる。

ファミリーマートでの支払いに特化して考えるなら、「ファミマTカード」も高還元率だ。このカードで支払うとポイントカード提示分として0.5%分、クレジット利用ポイントとして1.5%分の「Tポイント」が付与され、合わせて2%還元となる。

ただし、ファミリーマート以外でのクレジット利用分は0.5%還元となるので注意したい。

《ポイント獲得例》
クレジットカード名 「Tポイントカード」「dポイントカード」「楽天ポイントカード」の還元率 クレジット利用ポイント還元率 合計還元率
ヤフーカード 0.5% 1% 1.5%
dカード
楽天カード
リクルートカード 1.2% 1.7%
ファミマTカード 1.5% 2%

【共通ポイント+電子マネー+クレジット決済】でポイント3重取り

支払い時にポイントが付与されるタイプの電子マネーにクレジットカードでチャージすると、電子マネー利用ポイントとクレジット利用ポイントの2重取りとなり、さらに共通ポイントをプラスすれば3重取りとなる。

おすすめは1.2%還元の「リクルートカード」(VISAブランドかMastercardブランドを選択)と、利用時に0.5%分のポイントが付与される「楽天Edy」の組み合わせだ。ポイントのまとめやすさを考えるなら、共通ポイントは「楽天ポイント」を選びたい。

ただし「リクルートカード」では、月間3万円を超える電子マネーチャージ分にはポイントが付与されないので注意したい。

《ポイント獲得例》
クレジットカード名 「楽天ポイント」の還元率 クレジット利用ポイント還元率 「楽天Edy」利用ポイント還元率 合計還元率
リクルートカード 0.5% 1.2% 0.5% 2.2%

リクルートカードCTA

【共通ポイント+スマホ決済+クレジット決済】でポイント3重取り

スマホ決済へのチャージをクレジットカードで行う、あるいはクレジットカードを紐付けることで、「共通ポイント+スマホ決済利用ポイント+クレジット利用ポイント」という形の3重取りが可能だ。

例えば、「d払い」なら支払い時に0.5%分の「dポイント」が付与されるので、「dカード」を決済カードとした場合、クレジット利用ポイントとして付与される1%分の「dポイント」と合わせて合計1.5%分のポイントを獲得でき、さらに「dポイントカード」の提示分として0.5%分の「dポイント」をプラスできる。

「楽天ペイ」なら支払い時に0.5%分の「楽天ポイント」が付与されるので、「楽天カード」でチャージした場合、クレジット利用ポイントとして付与される1%分の「楽天ポイント」と合わせて合計1.5%分のポイントを獲得でき、さらに「楽天ポイントカード」の提示分として0.5%分の「楽天ポイント」を上乗せできる。

なお、ファミリーマートが提供する「ファミペイ」というスマホ決済では、支払い時に「Tポイント」「dポイント」「楽天ポイント」のいずれか1つを選んで貯められる。

ただし、クレジットカードからのチャージは「ファミマTカード」のみ可能で、チャージ時にはクレジット利用ポイントが付与されない代わりに、「ファミペイ」のほうに0.5%の「ファミペイボーナス」が付与される。支払い時にも0.5%の「ファミペイボーナス」が加わり、そこに選択した共通ポイント0.5%分がプラスされる。

《ポイント獲得例》
クレジットカード名 「Tポイントカード」「dポイントカード」「楽天ポイントカード」の還元率 クレジット利用ポイント還元率(「ファミペイ」はチャージ時のポイント) 「d払い」「楽天ペイ」「ファミペイ」利用ポイント還元率 合計還元率
dカード 0.5% 1% 0.5% 2%
楽天カード
ファミマTカード 0.5% 1.5%

主要コンビニ利用分のポイント付与率が、大幅に上がるクレジットカードもある。そのカードの場合は、スマホ決済を介さず直接クレジット決済をしたほうが、より多くのポイントを得られるケースもある。

【共通ポイント+スマホ決済+Kyash+クレジット決済】でポイント4重取り

クレジット決済でチャージした「Kyash」から、さらにスマホ決済にチャージ(あるいは紐付け)すると、「クレジット利用ポイント+Kyashポイント+スマホ決済利用ポイント」の3重取りが可能だ。ここに共通ポイントもプラスされ、4重取りとなる。

ただし、スマホ決済にチャージ・紐付け可能な「Kyash」(「Kyash Card」)の発行は有料(900円)だ。すでにそのカードを持っている場合は別として、ポイント多重取りを目的に取得するのはおすすめしない。

ポイント獲得例は以下のとおりだ。

《ポイント獲得例》
クレジットカード名 「Tポイントカード」「dポイントカード」「楽天ポイントカード」の還元率 クレジット利用ポイント還元率 Kyashポイント 「d払い」利用ポイント還元率 合計還元率
dカード 0.5% 1% 0.2% 0.5% 2.2%
リクルートカード 1.2% 2.4%

【共通ポイント+スマホ決済+クレジット決済+楽天Pasha】でポイント4重~最大5重取り

共通ポイント、スマホ決済利用ポイント、クレジット利用ポイントについては3重取りと同じなので、ここでは「楽天Pasha」について説明する。

「楽天Pasha」とは、全国のコンビニやスーパーで対象商品を購入し、購入時のレシートを撮影して送信すると、各商品に設定された「楽天ポイント」が付与されるサービスのこと。例を挙げると、「お茶飲料や牛乳がどれでも5ポイント」「サンドイッチやおにぎりがどれでも5ポイント」などだ。

ちなみにファミリーマート自体にも、特定商品の購入時にボーナスポイントが付与される「いずれかひとつにポイントプラス」という仕組みがあるので、こちらも「楽天Pasha」とともにチェックしたい。「楽天Pasha」と「いずれかひとつにポイントプラス」の対象商品が共通している場合、その商品に関しては最大で5重取りも可能だ。

「楽天Pasha」と「いずれかひとつにポイントプラス」の性質上、この4重~5重取りのポイント還元率は算出できない。しかし、「共通ポイント+スマホ決済+クレジット決済」の3重取りよりも多くのポイントを獲得できるのは間違いない。

【共通ポイント+スマホ決済+Kyash+クレジット決済+楽天Pasha】でポイント5重~最大6重取り

前述の5重取り例におけるクレジット決済とスマホ決済の間に「Kyash」をはさむと、最大で6重取りが可能になる。その場合は、5重取りの場合のポイント還元率に「Kyashポイント」0.2%分がプラスされる。

ファミリーマートをよく使うなら最低でも3重取りは狙いたい

ここでは6重取りまでのケースを紹介したが、初期費用のかかるものや特定の商品でのみ適用されるものなど、条件クリアが容易ではないものもある。

多重取りの考え方がわかれば、ここで紹介したクレジットカードやスマホ決済の組み合わせでなくても、すぐに利用できる手段でもポイント多重取りはできる。ポイント3重取りまでは容易なので、まずはそこから狙っていこう。