「テレビ朝日」の平均年収はいくら？コロナで100万円の大幅減

コロナ禍の収入が著しく減った人もいれば、逆に上がった人もいるだろう。テレビ朝日＜9409＞の場合はどうなのだろうか。

テレビ朝日ホールディングスの平均年収は1280万円

2021年3月31日現在、テレビ朝日の平均年間給与は1,280万円だった。従業員数は1,242名、平均年齢43歳。平均勤続年数は17.8年となっている。

コロナ前はどうだろうか。

日本で初めて感染者が確認されたのは2020年1月15日のこと。2019年と2020年を見てみよう。

2019年は1,387万円。2020年は1,382万となっている。時系列に考えると、コロナ禍の影響が大きく出たのはやはり2021年からということになる。100万ほどの大きな減少となった。

同時期の売上高は以下の通り。

給与同様に売上高も減少となった。しかし、2022年3月期の売上高は、第1四半期、第2四半期、第3四半期ともに前年同期を大きく超えている。第3四半期の場合、売上高は+16.6％となった。

2022年3月期はコロナ禍の反動による大幅な収益増が期待される。

テレビ朝日ではABEMATVが7,300万ダウンロードを達成、地上波コンテンツとの連携も強化している。その他にも動画広告配信プラットフォームやTELASAなど、インターネット関連コンテンツに向けた戦略を進めている。SVODプラットフォーム向けのコンテンツ販売も順調だ。

テレビ離れが進む中、新たな事業戦略が功を奏してきたようだ。はたして来期の給与に反映されるのだろうか。

文・しらいはるか