ドトールは、リーズナブルな価格のドリンク・食事メニューでリピーターが多い。駅前店舗も多いため、待ち合わせの定番スポットの一つだ。ここでは、最大4重取りも可能なドトールでの「ポイ活」手法を紹介しよう。

ドトールでポイント多重取りするための基礎知識

効率的にポイントをためる「ポイ活」の代表的手法がポイント多重取りだ。これは、一度の支払いで店舗独自のポイント以外に、支払いに使ったクレジットカードのポイントや、電子マネーの決済ポイント、共通ポイントなど複数のポイントを獲得することをいう。

一般的に、2重にポイントを獲得することは「ポイント2重取り」と呼ばれ、3重なら「ポイント3重取り」と呼ばれる。ドトールコーヒーショップ(以下、ドトール)では、最大で4重取りも可能だ。

まず、ドトールでポイント多重取りをする前提となる基礎知識から説明しよう。

ドトール バリューカード

「ドトール バリューカード」はドトールのほか、エクセルシオール カフェ、カフェ レクセル、ル・カフェ・ドトールで支払いに使えるプリペイドカードだ。発行手数料として300円(税込)がかかるが、300円分のポイントがあらかじめ入金済なので実質無料と考えていい。

チャージは店頭で現金で行うか、会員サイトからクレジットカードで行える。国際ブランドがVISA、MasterCard、JCBのいずれかであれば利用可能だ。

2,000円以上のチャージをすると金額の5~10%相当のポイントが付与され、さらに商品購入時には100円につき1ポイント(1円相当)のポイントが付与される。たまったポイントは1ポイント=1円としてドトールでの購入に使える。

なお、年間の購入金額に応じて会員ランクが上がると、チャージ時のポイント付与率が上がる仕組みだ。条件と付与率は次の通りである。

ランク名 適用条件 ポイント付与率
シルバーランク 5%
ゴールドランク 年間購入金額2万円以上 7%
プラチナランク 年間購入金額5万円以上 10%
(※ドトールの公式サイトを元に筆者作成)

毎月1日は「チャージボーナスポイントデー」で、この日にチャージすると通常のポイントに加えて10ポイントがプレゼントされる。さらに、対象となる新商品の発売日から4日間のうちにこのカードで購入すると、3ポイントがプレゼントされる「新商品ボーナスポイントデー」という仕組みもある。

たまる共通ポイント

ドトールでたまる共通ポイントは「dポイント」となり、「dポイントカード」の提示により税込購入金額の0.5%相当ポイントが付与される。

使えるクレジットカード

ドトールで支払いに使えるクレジットカードは、国際ブランドがVISA、MasterCard、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、ディスカバーのものとなる。

ただし、なるべく多くポイントを獲得するには、店頭でクレジットカードを使って支払うのではなく、ポイント還元率の高いクレジットカードで「ドトール バリューカード」にチャージして、そこから支払った方がいいだろう。

使える電子マネー

後払い式電子マネーの「QUICPay」「iD」のほか、主要な交通系電子マネー(Suica・PASMO・ICOCA・Kitaca・TOICA・manaca・SUGOCA・nimoca・はやかけん)で支払い可能だ。

いずれもドトールでは、支払い時のポイント付与はない。しかし、チャージ(ひもづけ)するクレジットカードとの組み合わせ次第で、ポイント高還元率を狙えるケースがある。詳しくは、ポイント多重取りの各パターンを紹介するこの後の項目で解説する。

使えるコード決済

ドトールで支払いに使えるコード決済は、「PayPay」「d払い」「楽天ペイ」「au PAY」「メルペイ」「クオ・カードペイ」「ゆうちょペイ」「アリペイ」「ウィーチャットペイ」と数多い。

このうちポイント多重取りで便利なのは、支払い時に0.5%相当の「dポイント」が付与される「d払い」だ。先に触れたようにドトールでは「dポイントカード」の提示により0.5%相当の「dポイント」が付与されるので、同じ種類のポイントでまとめる形での2重取りが可能となる。

ドトールでポイント多重取りする6つの方法

では、ドトールでポイントを多重取りする具体的な方法を説明しよう。

1,【ドトール バリューカードチャージ・決済ポイント+dポイントカード提示ポイント】で2重取り

「ドトール バリューカード」の現金によるチャージ・支払いと、「dポイントカード」の提示による「dポイント」の獲得でポイント2重取りとなる。なお、チャージ時と支払い時のポイント付与を「2重取り」としてカウントすることも可能だが、この記事では1重分として数える。

「ドトール バリューカード」のチャージに伴うポイントは、先に触れたように会員ランクにより還元率が異なる。ここでは、入会初年度から適用されるシルバーランクのケースで試算しよう。

《ドトールでのポイント獲得例(シルバーランク)》
ドトール バリューカード
チャージ・決済ポイント
dポイントカード
提示ポイント
合計還元率
6%
(チャージ時5%+決済時1%)
0.5% 6.5%
(※ドトールの公式サイトを元に筆者作成)
《ドトールでのポイント獲得例(シルバーランク/毎月1日「チャージボーナスポイントデー」にチャージ)》
ドトール バリューカード
チャージ・決済ポイント
dポイントカード
提示ポイント
合計還元率
6%
(チャージ時5%+決済時1%)
+10ポイント
0.5% 6.5%+10ポイント
(※ドトールの公式サイトを元に筆者作成)

入会次年度以降、ゴールドランクが適用されると+2%、プラチナランクなら+5%となるため、最高で「11.5%+10ポイント(1回のチャージごと)」を獲得できる。

2,【ドトール バリューカードチャージ・決済ポイント+dポイントカード提示ポイント+クレジットチャージポイント】で3重取り

「ドトール バリューカード」のチャージをクレジットカードで行うと、チャージ時にクレジットカードと「ドトール バリューカード」の両方にポイントが付与され、店舗での支払い時にも付与、さらに「dポイントカード」の提示で「dポイント」を獲得することでポイント3重取りとなる。

クレジットカードは高還元率のものがよく、還元率1%の「楽天カード」や還元率1.2%の「リクルートカード」などが選択肢に入ってくるだろう。

しかし、最も推奨できるのは「dカード」だ。「dカード」のポイント還元率は通常1%だが、ドトール(ドトール バリューカードへのチャージ分)はカード特約店扱いとなり、特約店ポイントとして3%が加算される。「dポイント」にポイントをまとめやすいのも大きなメリットといえる。

なお、いずれのカードも年会費無料だ。ポイント獲得例は次のようになり、毎月1日の「チャージボーナスポイントデー」にチャージすると、それぞれ10ポイントが加算される。

《ドトールでのポイント獲得例(シルバーランク)》
カード名 クレジットチャージポイント ドトール バリューカード
チャージ・決済ポイント
dポイントカード
提示ポイント
合計還元率
楽天カード 1% 6%
(チャージ時5%+決済時1%)
0.5% 7.5%
リクルートカード 1.2% 7.7%
dカード 4% 10.5%
(※各カード会社の公式サイトを元に筆者作成)

入会次年度以降、ゴールドランクが適用されると+2%、プラチナランクなら+5%となるため、最高で「15.5%+10ポイント(1回のチャージごと)」を獲得できる。

3,【クレジット決済ポイント+dポイントカード提示ポイント】で2重取り

ドトールをたまにしか利用しない人は「ドトール バリューカード」の利用をためらうかもしれない。そこで、それ以外の手段で支払う場合のポイント多重取り方法も紹介しておこう。

まず、クレジットカードで支払い、「dポイントカード」の提示で「dポイント」を獲得する2重取りを説明する。ここでは、高還元率カードの「楽天カード」と「dカード」「リクルートカード」を使う場合のポイント獲得例を紹介しよう。

《ドトールでのポイント獲得例》
カード名 クレジット
決済ポイント
dポイントカード
提示ポイント
合計還元率
楽天カード 1% 0.5% 1.5%
dカード
リクルートカード 1.2% 1.7%
(※各カード会社の公式サイトを元に筆者作成)

4,【電子マネーでのクレジット利用ポイント+dポイントカード提示ポイント】で2重取り

先に触れたようにドトールで使える電子マネーはいずれも、同店において支払い時のポイント付与がない。しかし、チャージ(あるいはひもづけ)するクレジットカードの組み合わせ次第では高還元率を期待できる。

まず、おすすめなのが「Suica」へのチャージ・オートチャージにビューカードを使うことだ。ビューカードは「Suica」へのチャージ・オートチャージにポイントアップが適用され1.5%のポイント還元率となる。ビューカードにはいくつもの種類があるが、年会費実質無料の「ビックカメラSuicaカード」がまずはおすすめだ。

一方、やはり年会費実質無料の「セゾン・パール・アメリカン・エキスプレス・カード」では、「QUICPay」決済を行うと3%の高還元率が適用される。それぞれのポイント獲得例は次の通りだ。

《ドトールでのポイント獲得例》
カード名 電子マネーでの
クレジット利用ポイント
dポイントカード
提示ポイント
合計還元率
ビックカメラSuicaカード 1.5% 0.5% 2%
セゾン・パール・アメリカン・
エキスプレス・カード
3% 3.5%
(※各カード会社の公式サイトを元に筆者作成)

5,【クレジットチャージ(ひもづけ)ポイント+コード払い決済ポイント+dポイントカード提示ポイント】で3重取り

クレジットカードでのコード払いへのチャージ(あるいはひもづけ)による獲得ポイントと、コード払いの決済ポイント、そして「dポイントカード」の提示ポイントで3重取りとなる。

ここでは、「dカード」と「d払い」「楽天カード」と「楽天ペイ」「au PAYカード」と「au PAY」の組み合わせにおけるポイント獲得例を紹介しよう。

《ドトールでのポイント獲得例》
カード名 クレジット
利用ポイント
コード払い決済
ポイント
dポイントカード
提示ポイント
合計還元率
dカード
(d払い)
1% 0.5% 0.5% 2%
楽天カード
(楽天ペイ)
au PAYカード
(au PAY)
(※各カード会社の公式サイトを元に筆者作成)

6,【クレジットチャージポイント+Kyash決済ポイント+コード払い決済ポイント+dポイントカード提示ポイント】で4重取り

プリペイドカード「Kyash」にはVISAブランドが付いており、VISAのクレジットカードと同等のものとして使える。

この「Kyash」には、クレジットカードからのチャージが可能だ。「Kyash」での決済時には0.2%分のポイントが付与される。そこで、クレジットカードからKyashにチャージ→Kyashによるコード払いへのチャージ(あるいはひもづけ)という二段階のチャージにより、クレジットカードとコード払いのそれぞれのポイントに、0.2%分のポイントを上乗せできる。

ただし、「au Pay」など「Kyash」からのチャージができないコード払いもあるので注意が必要だ。ここでは、「リクルートカード」→「Kyash」→「d払い」というパターンを紹介しよう。

なお、「Kyash」のポイント付与は、月間の上限として5万円利用分=100ポイント(100円相当ポイント)までとなっている。

《ドトールでのポイント獲得例》
カード名 クレジット
決済ポイント
Kyash
決済ポイント
d払い
決済ポイント
dポイントカード
提示ポイン
合計
還元率
リクルートカード 1.2% 0.2% 0.5% 0.5% 2.4%
(※リクルートカードの公式サイトを元に筆者作成)

ドトールをよく使うならぜひ3重取りは狙いたい

ドトールをよく利用しているなら、ぜひ「ドトール バリューカード」を活用しよう。それにより、クレジットチャージによるクレジットカード側の決済ポイント、「ドトール バリューカード」のチャージ・決済ポイント、「dポイントカード」提示ポイントの3重取りを狙いたい。

チャージに使うクレジットカードは高還元率のものなら何でもいいが、特約店ポイントも含めクレジットチャージ分だけで4%還元となる「dカード」が最もおすすめだ。

執筆・モリソウイチロウ(ライター)
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカード分野では専門サイトでの執筆経験もあり。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。

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