モスバーガーはヘルシー志向の商品も扱っており、若者だけでなく30代・40代やファミリー層のリピーターも多い。ここでは、最大4重取りも可能なモスバーガーでの「ポイ活」手法を紹介しよう。
モスバーガーでポイント多重取りするための基礎知識
「ポイ活」の代表的手法となるのがポイント多重取りだ。これは、一度の支払いで店舗独自のポイントのほか、クレジットカードのポイントや電子マネー決済ポイント、共通ポイントなど複数のポイントを獲得することをいう。
一般的に、2重にポイントを獲得すると「ポイント2重取り」、3重なら「ポイント3重取り」と呼ばれる。モスバーガーでは、最大でポイント4重取りも可能だ。
まず、モスバーガーでポイント多重取りをする上で知っておきたい基礎知識から説明しよう。
モスカードプログラム
モスバーガーでのポイ活の要となるのが、店頭で無料発行されるプリペイドカード「モスカード」だ。モスバーガー公式アプリ上の「モバイルモスカード」も同様の機能を持ち、店舗での現金によるチャージのほか、Webチャージの形でクレジットカードによるチャージも可能である。
「モスカード」では、3,000円以上の入金で1%分の「MOSポイント」が付与される。そのほか、毎月25~29日の「モスカードの日」の期間中は1,000円以上の入金からポイント付与対象となり、さらにポイントアップにより4%還元となる。ためたポイントは、商品購入時に1ポイント(1円相当)単位で支払いに使える。
また、1年間の集計期間(4月〜翌年3月末)の「モスカード」決済を伴う来店回数と利用金額でモスカード会員のランクが決まる。ランクに応じてネット注文時のネット決済でも、ポイントが付与される。ランク適用条件とポイント還元率は次のとおりだ。
会員ランク | ランク適用条件 | ネット注文・ 決済時の ポイント還元率 |
ランクなし | モスカードを持ち、公式サイト (公式アプリ)に未登録 |
- |
ブロンズランク | モスカードを公式サイト(公式アプリ)に登録し、 集計対象期間中に累計来店回数3回未満、 または累計購入金額3,000円未満 |
0.5% |
シルバーランク | モスカードを公式サイト(公式アプリ)に登録し、 集計対象期間中に累計来店回数3回、 かつ累計購入金額3,000円を達成 |
1% |
ゴールドランク | モスカードを公式サイト(公式アプリ)に登録し、 集計対象期間中に累計来店回数12回、 かつ累計購入金額1万円を達成 |
2% |
なお、公式サイトにはポイントサービスは2022年3月末までと記載されているが、更新・延長される可能性もある。更新された場合のランク適用条件やポイント還元率は、同年4月以降に改めて確認してほしい。
使えるクレジットカード
モスバーガーで使えるクレジットカードは、国際ブランドがVISA、MasterCard、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブなどのもの。日本で発行されているほとんどのクレジットカードに対応していると考えていい。クレジットカードの支払い時には、クレジット利用額に応じてポイントが付与されるのが一般的だ。
使える電子マネー
モスバーガーで使える電子マネーは「楽天Edy」「iD」「QUICPay」のほか、交通系電子マネーの「Suica」「PASMO」「ICOCA」「Kitaca」「TOICA」「manaca」「SUGOCA」「nimoca」「はやかけん」となる。このうち、モスバーガーでの利用時にポイントが付与されるのは「楽天Edy」のみで0.5%還元だ。
使えるコード決済
モスバーガーで使えるコード決済は「PayPay」「au PAY」「d払い」の3つとなる。このうち「au PAY」と「d払い」では、支払い時に0.5%のポイント還元を得られる。「au PAY」では「Pontaポイント」が、「d払い」では「dポイント」が付与される。
一方、「PayPay」は支払い時に基本0.5%分のポイントが付与。前月の決済回数合計が50回以上なら0.5%分がプラス、利用金額合計が10万円以上ならさらに0.5%分がプラスされ、最大で支払い時に1.5%還元となる。ただし、付与上限として1回7,500円、月間1万5,000円が設定されている。
たまる共通ポイント
モスバーガーでたまる共通ポイントは「dポイント」で、ポイント還元率は1%となる。なお、「d払い」アプリでは「dポイントカード」の提示も行えるので、決済ポイントと合わせて1.5%分の「dポイント」を一度に獲得できる。
以上のクレジットカード、電子マネー、コード決済、共通ポイントは店舗により対応が異なることもあるので、利用している店舗で個々に確認してほしい。
モスバーガーでポイント多重取りする7つの方法
では、モスバーガーでポイントを多重取りする具体的な方法を説明しよう。
1,【MOSポイント+dポイントカード提示ポイント】で2重取り
「モスカード」による「MOSポイント」の獲得と、「dポイントカード」の提示による「dポイント」の獲得でポイント2重取りとなる。
「モスカード」でのネット注文・決済に伴うポイント獲得は、会員ランクにより還元率が異なるので、ここでの試算ではそれは考慮せず、チャージ時の獲得ポイントのみで試算する。なお、先に紹介したように毎月25~29日の「モスカードの日」の期間は、チャージ分が4%還元となる。ポイント獲得例は次のとおりだ。
MOSポイント (チャージ分への付与) |
dポイントカード 提示ポイント |
合計還元率 |
1% | 1% | 2% |
MOSポイント (チャージ分への付与) |
dポイントカード 提示ポイント |
合計還元率 |
4% | 1% | 5% |
2,【MOSポイント+dポイントカード提示ポイント+クレジットチャージポイント】で3重取り
「モスカード」のチャージポイント、「dポイントカード」の提示ポイント、クレジットカードによる「モスカード」へのチャージ分のポイントによる3重取りが可能だ。
クレジットカードはなるべく高還元率のものがよく、おすすめとしては「dポイント」にポイントをまとめやすい「dカード」か、1.2%という屈指の高還元率を誇る「リクルートカード」などが挙げられる。いずれも年会費無料だ。ポイント獲得例は次のとおり。
カード名 | クレジット チャージ ポイント |
MOSポイント (チャージ分 の付与) |
dポイントカード 提示ポイント |
合計 還元率 |
dカード | 1% | 1% | 1% | 3% |
リクルートカード | 1.2% | 3.2% |
カード名 | クレジット チャージ ポイント |
MOSポイント (チャージ分 の付与) |
dポイントカード 提示ポイント |
合計 還元率 |
dカード | 1% | 4% | 1% | 3% |
リクルートカード | 6% | 6.2% |
3,【dポイントカード提示ポイント+クレジット決済ポイント】で2重取り
今後、モスカードプログラムの更新により「モスカード」のチャージなどにポイントが付与されなくなるケースも考えられるため、以下、「モスカード」を使わないパターンのポイント多重取りも解説する。
まず、「dポイントカード」の提示ポイントと、店頭でクレジット払いをした場合の決済ポイントとの2重取りが考えられる。この場合も、やはり高いポイント還元率のカードがおすすめだ。中でも、モスバーガーのカード特約店の「JCB カード W」なら1.5%のポイント還元が得られる。ポイント獲得例は次のとおり。
カード名 | クレジット 決済ポイント |
dポイントカード 提示ポイント |
合計 還元率 |
dカード | 1% | 1% | 2% |
リクルートカード | 1.2% | 2.2% | |
JCB カード W | 1.5% | 2.5% |
4,【dポイントカード提示ポイント+クレジットチャージ+電子マネー決済ポイント】で3重取り
「dポイントカード」の提示ポイントと、クレジットカードによる「楽天Edy」へのチャージポイント、「楽天Edy」の決済ポイントという形での3重取りも可能だ。
クレジットカードは高還元率のものがいいことはいうまでもないが、「dカード」など電子マネーへのチャージ分にポイントが付与されないカードも多いので注意したい。また、「楽天カード」は「楽天Edy」と同じ「楽天ポイント」が付与されるためポイントをまとめやすいが、通常1%還元のところ「楽天Edy」へのチャージ分は0.5%還元となる点にも留意したい。
一方、「リクルートカード」はVISAブランドとMasterCardブランドのカードにおいて「楽天Edy」へのチャージ分に1.2%分のポイントが付与される。ただし、全ての電子マネーチャージ分の合算で月間3万円までがポイント付与対象となり、それを超過した分にはポイントが付与されないので注意が必要だ。それぞれのポイント獲得例は次のとおり。
カード名 | クレジット 決済ポイント |
楽天Edy 決済ポイント |
dポイントカード 提示ポイント |
合計 還元率 |
楽天カード | 0.5% | 0.5% | 1% | 2% |
リクルートカード | 1.2%(※) | 2.7% |
5,【dポイントカード提示ポイント+電子マネーへのクレジットチャージ(ひもづけ)】で2重取り
「Suica」「QUICPay」では、電子マネー決済時のポイント付与はない。しかし、特定のクレジットカードと組み合わせると、クレジット決済ポイントにポイントアップが適用される。
例えば、JR東日本のビューカードでは「Suica」へのチャージ・オートチャージ分に1.5%のポイント還元率が適用となる。ビューカードにはいくつもの種類があるが、ポイ活のために新たにカードを作るのなら、年会費初年度無料、年1回のカード利用で次年度も無料になる「ビックカメラSuicaカード」がおすすめだ。このカードでは、JR東日本以外の利用でビックポイントも合わせて付与され、合計で1%の高還元率となる。
一方、やはり年会費が実質無料の「セゾン・パール・アメリカン・エキスプレス・カード」では、「Apple Pay」「Google Pay」「セゾンQUICPay」のいずれかで「QUICPay」決済を行うと3%の超還元率が適用される。それぞれのポイント獲得例は次のとおりだ。
カード名 | クレジット 決済ポイント |
dポイントカード 提示ポイント |
計 還元率 |
ビックカメラSuicaカード (Suica決済) |
1.5% | 1% | 2.5% |
セゾン・パール・アメリカン・ エキスプレス・カード(QUICPay決済) |
3% | 4% |
6,【dポイントカード提示ポイント+クレジットチャージ(ひもづけ)+コード払い決済ポイント】で3重取り
「dポイントカード」の提示ポイントと、クレジットカードでのコード払いへのチャージ(あるいはひもづけ)による獲得ポイント、コード払いの決済ポイントという形での3重取りが可能だ。それぞれのポイント獲得例は次のとおり。
カード名 | クレジット 決済ポイント |
コード払い 決済ポイント |
dポイントカード 提示ポイント |
合計 還元率 |
dカード (d払い決済) |
1% | 0.5% | 1% | 2.5% |
au PAYカード (au PAY決済) |
7,【dポイントカード提示ポイント+クレジットチャージ+Kyash決済ポイント+コード払い決済ポイント】で4重取り
VISAブランドのついたプリペイドカード「Kyash」では、クレジットチャージした分の決済時に0.2%分のポイントが付与されるため、クレジットカードでまずKyashにチャージ→Kyashによるコード払いへのチャージ(あるいはひもづけ)という二段構えのチャージを行うことで0.2%分のポイントを上乗せできる。
ただし、「Kyash」でチャージなどができないコード払いもある。例えば、「au PAY」では「Kyash」からのチャージは不可だ。ここでは、「d払い」で最終的に支払うパターンを紹介しよう。
なお、「Kyash」のポイント付与には上限があり、月間の上限は5万円利用分=100ポイント(100円相当ポイント)までの獲得となる。
カード名 | クレジット 決済ポイント |
Kyash 決済ポイント |
d払い 決済ポイント |
dポイントカード 提示ポイント |
合計 還元率 |
リクルートカード | 1.2% | 0.2% | 0.5% | 1% | 2.9% |
モスバーガーをよく使うならぜひ3重取りは狙いたい
モスバーガーをよく使うなら、比較的難易度の低いポイント多重取りとして、クレジットカードで「モスカード」にチャージすることによる2重取りに、「dポイントカード」の提示ポイントを加えた3重取りはぜひ狙いたい。
そして万が一、モスカードプログラムの更新により「MOSポイント」の付与がなくなった場合は、高還元率のクレジットカードで支払いを行い、「dポイントカード」の提示ポイントとの2重取りを狙おう。
それ以上の多重取りはクレジットカードの種類が限られてくるので、各自の状況に応じてケースバイケースでチャレンジしてみてほしい。
執筆・モリソウイチロウ(ライター)
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカード分野では専門サイトでの執筆経験もあり。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。
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