米国株は日本の個人投資家にとって、もはや欠かすことのできない投資対象だ。米国株への投資の窓口になるのがネット証券であり、それぞれ独自のサービスを提供している。
ネット証券は、個人投資家が米国株投資で成功するために無くてはならないパートナーだ。
1,マネックス証券とは?
ネット証券界のベストブランドのひとつであるマネックス証券は、米国株のサービスでも高い水準を誇る。
マネックス証券は、トレードステーショングループを米国株サービスの軸足として、主要ネット証券会社最多の米国株を取り扱っているため、日本の投資家にとって米国株投資の強い味方といえます。
2,DMM株とは?
株式取引においては新規参入組となるDDM株だが、DMM.com証券の最大の特徴である「手数料の安さ」を武器に、株式取引の分野においても投資家に大きなインパクトを与えている。
DMM株における米国株の取引手数料は、約定代金にかかわらず無料だ。
DMM株は、保有米国株を米国株のみならず、国内株式やFXにおいても信用取引の担保として活用できる独自サービスを展開しており、ネット証券界で注目を浴びています。
3,マネックス証券とDMM株の米国株取引を比較
米国株は日本の個人投資家にとって欠かせない投資対象となったが、米国株投資をスムースに行うためには、自身の運用スタイルにマッチした証券会社を選ぶ必要がある。
マネックス証券とDMM株は、米国株取引において存在感を高めている。
2社のサービス内容を比較し、米国株投資に成功するために必要なエッセンスを探ってみよう。
取扱銘柄数を比較
米国株取扱銘柄数 | マネックス証券 | DMM株 |
3,918銘柄 | 986銘柄 |
マネックス証券、DMM株ともに取扱銘柄を増やしており、投資家からのリクエストに応じて随時取扱銘柄を追加している。
取引手数料を比較
米国株のみならず、金融取引においては低い手数料率でサービスを提供できる証券会社が投資家に選好されることは明らかだ。
米国株取引手数料 | マネックス証券 | DMM株 |
0.45%(税込:0.495%) 上限20米ドル(税込:22米ドル) | 無料 |
マネックス証券の約定手数料も、1取引あたり約定代金の0.45%(税込:0.495%)で、上限が20米ドル(税込:22米ドル)であり、決して高い水準ではない。
手数料は提供されるサービスとの兼ね合いで考えるべきで、安ければよいというものではない。
それでもDMM株の「手数料無料」はインパクトが大きく、約定手数料ではDMM株に軍配が上がります。
為替手数料を比較
続いて、取引コストの1つである為替手数料を見てみよう。
マネックス証券 | DMM株 | |
米国為替手数料 | 買付時:無料 売却時:適用為替レート-25銭 | 買付時:適用為替レート+25銭 売却時:適用為替レート-25銭 |
DMM株は買付時、売却時ともに25銭の手数料がかかるので、現在為替手数料についてはマネックス証券に優位性がある。
ここで確認しておかなければいけないのが、配当金受取時の為替手数料である。
マネックス証券 | DMM株 | |
米国為替手数料(配当金受取時) | 適用為替レート-25銭 | 適用為替レート-1円 |
DMM株では、米ドルで受け取った配当は支払いのたびに円で口座に入金される。
投資家は配当が支払われるたびに1円の手数料を支払わなければならないので、配当重視で米国株へ投資する投資家は注意が必要です。
米国ETF・ADR取扱銘柄数を比較
日本の投資家にとっては米国株が主たる投資対象になると思うが、近年はETFやADRなどへの投資にも興味を持つ投資家が増えている。
ETFの多くは、市場全体の動きを示す指標(インデックス)に連動するように設計されている。
取引時間中は、株式と同じようにETFの価格が常に提示されているので、投資家はリアルタイムで売買できる。
マネックス証券とDMM株のETF、ADRの取扱い銘柄数を比較してみよう。
取扱銘柄数 | マネックス証券 | DMM株 |
米国株 | 3,918銘柄 | 986銘柄 |
ETF | 345銘柄 | 103銘柄 |
ADR | 256銘柄 | 118銘柄 |
マネックス証券は、米国株だけでなくETFやADRなども多く売買できるため、幅広く投資機会を求める投資家にとって心強い存在です。
米国株取引ツールを比較
米国株取引ツール | マネックス証券 | DMM株 |
PC(インストール) | - | DMM株 PRO+ |
PC(Webプラウザ) | - | DMM株 STANDARD |
スマホアプリ(AppStore評価) | マネックス証券アプリ(4.3) トレードステーション米国株スマートフォン(4.2) | DMM株 ノーマルモード/かんたんモード(4.2) |
・マネックス証券の米国株取引ツール
「マネックス証券アプリ」は、マネックス証券のサービスをスマートフォンで利用するための総合アプリだ。
スマートフォン向けサイトの見やすい画面をベースとしており、米国株も快適に取引できる。
マネックス証券は、米国株専用のスマートフォンアプリ「トレードステーション米国株スマートフォン」も用意している。
「トレードステーション米国株スマートフォン」は米TradeStation社が開発した米国株取引専用のスマートフォンアプリで、リアルタイムの株価情報や現地のニュースを利用できる。
・DMM株の米国株取引ツール
「スマホアプリDMM株」は、日本株と米国株の両方に利用できるスマートフォンアプリだ。
初めて株を取引する初心者にやさしい「かんたんモード」と、上級者も納得する機能を搭載した「ノーマルモード」をアプリ内で切り替えて利用できる。
日本株取引手数料を比較
現物取引手数料(税込)
1注文の約定金額 | マネックス証券 | DMM株 |
~5万円 | 110円 | 55円 |
~10万円 | 88円 | |
~20万円 | 198円 | 106円 |
~30万円 | 275円 | 198円 |
~40万円 | 385円 | |
~50万円 | 495円 | |
~100万円 | 成行:1,100円 指値:1,650円 | 374円 |
~150万円 | 約定金額に対して 成行:0.11% 指値:0.165% | 440円 |
~300万円 | 660円 | |
300万円~ | 880円 |
信用取引手数料(税込)
1注文の約定金額 | マネックス証券 | DMM株 |
~10万円 | 99円 | 88円 |
~20万円 | 148円 | |
~50万円 | 198円 | |
~100万円 | 385円 | |
~150万円 | 660円 | |
~200万円 | 880円 | |
~300万円 | 1,100円 | |
300万円~ | 0円 |
約定手数料に関しては、日本株取引においても現物取引、信用取引ともにDMM株の優位性が高い。
保有している米国株を日本株の信用取引の担保として活用できるサービスも導入しており、DMM株は積極的に株式投資を行う投資家の強い味方です。
4,マネックス株はこんな人におすすめ
マネックス証券は質の高い金融サービスを幅広く提供する、ネット証券業界でトップグループに位属する証券会社のひとつだ。
マネックス証券は、米子会社トレードステーショングループを米国株取引の軸としており、日本の投資家に約定から決済までスムーズなサービスを提供している。
マネックス証券で米国株投資を行うことにより、幅広い銘柄群をより深く研究することが可能になります。投資家は長期的な視点で、腰を据えて米国株投資に取り組むことができるでしょう。
5,DMM株はこんな人におすすめ
DMM株の米国株取引は、取引手数料と為替手数料の合計額もネット証券界最安水準だ。
コストを抑えて米国株を取引したい投資家が、最初に検討すべきネット証券といえるだろう。
DMM株は高配当株を中心に運用する投資家よりも、値上がり益を期待してグロース株を長期的に保有するスタイルの投資家に向いています。
6,米国株取引の基礎知識
米国株は、日本の投資家にとって欠かすことのできない存在となった。
世界第一の経済大国であるアメリカの株式市場には特色のある取引所があり、世界の投資家が常に注目している株価指標も多い。
米国の市場
NYSE Arcaの上場基準はNYSEと比べて緩いが、NYSEと経営統合したことでブランドイメージが向上し、NYSE上場を目指す新興企業の上場が増えている。
「NYSEアメリカン総合指数(NYSE American Composite Index)」は、小型株が中心のNYSE Americanの全体動向を反映する指数です。
米国株取引にかかる手数料
国内取引手数料は、1回の約定代金に応じてかかるコストだ。米国株を取り扱う国内の証券会社では、約定代金に対する割合で示されていることが多い。
為替手数料とは、米国株購入時に円から米ドルに、売却時に米ドルから円に交換するときにかかるコストだ。また米ドルで受け取った配当金を円に交換する時にも支払う。
SEC Feeとは、Securities and Exchange Commission(米国証券取引委員会)に支払われる現地取引費用のこと。米国株の売却時のみに米ドルベースの約定代金1米ドルに対して、0.0000051米ドルかかる(小数点以下第3位切り上げ、最低0.01米ドル)。
米国株の株価指数
ダウ平均の対象銘柄には、金融大手のゴールドマンサックス、ウォルト・ディズニー、マクドナルドなどの老舗企業のほか、アップル、マイクロソフトなどのハイテク株も名を連ねる。
構成銘柄数が少ないため、必ずしも米国市場全体の動きをあらわす指標ではありませんが、時代の変化を反映させて銘柄の入替が行われており、アメリカを代表する株価指数としての地位を維持しています。
S&P500は、多くの機関投資家が市場全体の動きを表す指標としてベンチマークに使用するなど、広く利用されています。
7,マネックス証券の口座開設手順
マネックス証券は郵送による口座開設も受け付けているが、ここではオンラインでの口座開設を説明する。
STEP1 メール登録
メールアドレスを登録すると、「口座開設の申し込みのご案内」が届く。
STEP2 申込フォームの入力・本人確認
メールで届いた「口座開設の申し込みのご案内」に記載されているURLから口座開設の申込画面を開き、画面の指示にしたがって申込手続きを進める。
本人確認では、本人確認書類として「マイナンバーカード」もしくは「運転免許証+通知カード」の撮影と本人認証(顔の撮影または、三菱UFJダイレクトにログイン)を行い、アップロードする。
STEP3 開設完了メールの受信
審査終了後、「証券総合取引口座開設完了のお知らせ」という件名で口座開設通知メールが届く。
メールに記載されているURLから「お客様専用のウェブサイト」に入り、画面の指示にしたがってログインIDやパスワード等を確認する。
STEP4 マネックス証券にログイン
マネックス証券のウェブサイトやスマートフォンアプリから、ログインIDとパスワードを使って口座にログイン。
8,DMM株の口座開設手順
DMM株では、本人確認およびマイナンバー確認書類の送付方法として「スマホでスピード本人確認」「アップロード」「メール」「FAX」「郵送」を選択できる。
ここでは、最短で口座開設が完了する「スマホでスピード本人確認」による口座開設手順を説明する。
STEP1 口座開設の申し込み
PCもしくはスマートフォンからメールアドレスなどを入力して口座開設を申し込むと、URLが送られてくる。
STEP2 メール記載のURLにアクセス
送られてきたURLから、「スマホでスピード本人確認」による手続きを始める。
STEP3本人確認書類と顔写真の撮影
本人確認書類として「マイナンバーカード」もしくは「運転免許証+通知カード」のどちらかを選択する。
選択した本人確認書類と自身の顔写真を撮影して、送信する。
STEP4 口座開設完了メールに記載されているURLから本人認証
審査が終了するとメールが届くので、メールに記載されているURLから本人認証を行う。本人認証終了後、ログイン情報を取得して自分の口座にログインする。
STEP5 取引ツールにログインする
取引ツールにログインして入金すれば、取引を開始できる。
9,マネックス証券とDMM株の米国株取引についてよくあるQ&A
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