SBI証券でIPOの買い方は？初値売りの方法や注意点は？初心者向けにIPO投資の基本を解説
IPO投資は投資初心者でも取り組みやすい投資方法だ。IPO投資は証券会社ごとに取り扱い銘柄や抽選の方法などが違うが、取り扱い銘柄数が多い人気の証券会社といえばSBI証券だ。SBI証券でのIPO株の買い方から売り方までを紹介しよう。
目次
- 0,そもそも「IPO」とは？……新規株式公開( Initial Public Offering)の略
- 1,SBI証券のIPO投資のメリット……SBI証券ならIPO取扱銘柄数がトップクラス
- 2,SBI証券でのIPO株の2つの買い方——上場前に買うか？上場後に買うか？
- 3,SBI証券でIPO投資を行うときに押さえておきたい4つのポイント——買い方やIPOチャレンジポイントなど
- 4,SBI証券でIPO株セカンダリー投資を行うときに押さえておきたい2つのポイント
- 5,SBI証券のIPO投資・IPOセカンダリー投資での株の売り方
- 6,SBI証券でIPO株を初値売りの方法
- 7,SBI証券でIPO株を初値で売るメリットとデメリット
- SBI証券でのIPO投資についてのよくある質問
- 実際に株式投資を始めてみる
0,そもそも「IPO」とは？……新規株式公開( Initial Public Offering)の略
出典：日本証券業協会『IPO』
IPO株は上場前の公募価格より初値が上がることが多いからである。
上場して初めてつく株価
IPO株を販売する株価
IPO投資とは、株を公募価格で購入した後、上場後すぐに初値で売ることで利益を得る投資方法だ。IPO株は買えばほぼ確実に値上がりする投資対象として人気を集めている。
1,SBI証券のIPO投資のメリット……SBI証券ならIPO取扱銘柄数がトップクラス
- IPO銘柄の取り扱い数がトップクラスで、ほとんどのIPO銘柄に申し込める
IPOチャレンジポイントという独自のポイント制度も好評です。
SBI証券のIPO取扱実績は2017年85件、2018年86件、2019年84件と安定している。さらに2020年はIPO件数93件のうち85件の取り扱いがあった。
各証券会社のIPO実績
| 証券会社 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | 2017年 |
|---|---|---|---|---|
| SBI証券 |
85社 | 84社 | 86社 | 85社 |
| ＳＭＢＣ日興証券 |
53社 | 61社 | 66社 | 71社 |
| マネックス証券 |
50社 | 45社 | 50社 | 49社 |
| 野村證券 |
41社 | 35社 | 37社 | 38社 |
| 楽天証券 | 38社 | 26社 | 11社 | 7社 |
2,SBI証券でのIPO株の2つの買い方——上場前に買うか？上場後に買うか？
SBI証券でIPO株を買うには、大きくわけて2つの方法がある。IPO投資として上場前に買うか、IPOセカンダリー投資として上場後に買うかのどちらかだ。
⑴IPO投資としてIPO株を上場前に買う場合
IPO株は初値が公募価格よりも上昇することも多く人気がある。そのためIPOの抽選に当選するか、証券会社から配分してもらう必要がある。
⑵IPOセカンダリー投資として上場後に買う場合
証券会社を通し、株式市場で誰でも購入できる。
3,SBI証券でIPO投資を行うときに押さえておきたい4つのポイント——買い方やIPOチャレンジポイントなど
SBI証券でIPO株を上場前に買うためには、IPOの抽選を受ける必要がある。抽選を受けるにはブックビルディング（需要予測）に申し込まなければならない。
株が新規上場する際の公募価格決定をする手法のひとつ。投資家による需要予測により公募価格が決定される。
SBI証券でIPO株を買う場合のポイントは次の通りだ。
- 株の買い方（購入ステップ）を確認する
- 資金が拘束されるタイミングを把握する
- SBI証券のIPO抽選の仕組みでは申込株数が多いほうが有利
- IPOチャレンジポイントを積極的に活用する
ポイント1……SBI証券でIPO投資する場合の株の買い方（購入ステップ）を確認
-
銘柄を選定
-
ブックビルディングに申し込む
-
買い付け余力を確認
-
抽選
-
購入意志を申告
-
口座の預かり残高に反映される
・ステップ1,銘柄を選定する
SBI証券ホームページの「新規上場株式ブックビルディング／購入意思表示」画面からブックビルディングに申し込みたいIPO株を選ぶ。
・ステップ2,ブックビルディングに申し込む
「新規上場株式ブックビルディング申込」画面にて、希望の価格と株数を入力し申し込む。抽選対象になるにはIPO株の発行価格以上で申し込む必要がある。
希望の価格を「ストライクプライス」にすれば抽選対象になる。
どのような価格で決定しても購入意思があること
・ステップ3,買い付け余力を確認する
買い付け余力を確認し資金が不足していれば「国内売出価格決定日18:00」までに入金する。
・ステップ4,抽選が行われる
抽選日になったら抽選結果を確認する。結果は「当選」「補欠当選」「落選」「抽選対象外」のどれかになる。
・ステップ5,購入意志を申告する
「当選」または「補欠当選」の場合には購入意思として「購入」または「辞退」を申告する。「補欠当選」で「購入」を示した場合には抽選の結果、繰り上げ当選するとIPO株を購入できる。
・ステップ6,口座の預かり残高に反映される
購入した場合には意思表示期限の翌日以降に保有証券一覧にて、購入したIPO株を確認できる。
ポイント2……SBI証券のIPO資金が拘束されるタイミングを把握
IPO株の購入資金の扱いは証券会社によって異なる。ブックビルディング申込時点で資金が拘束されるところから当選するまで資金が不要なところまでさまざまだ。
・購入意思を期限までに申告しない場合……期間終了時に買付余力を解放
ポイント3……SBI証券のIPO抽選の仕組みでは申込株数の多いほうが有利
IPO株の申込株数が抽選に影響するかは証券会社により異なる。SBI証券の場合は、申込単元毎に番号（乱数）が付与される。
SBI証券の場合、IPO抽選で配分先を決定する割合は、個人へ配分されるIPO株の70%になります。残る30%は、あらかじめSBI証券のIPOチャレンジポイント数を指定し、抽選に当選しなかった人を対象に、IPOチャレンジポイント数の多い順に配分先が決定します。
ポイント4……SBI証券のIPOチャレンジポイントを積極的に活用する
IPOチャレンジポイントを使いたい場合は、ブックビルディング申込時に希望する価格と株数を指定する画面で何ポイント利用するかを指定する。
SBI証券ではIPOチャレンジポイントを使ってIPOに申し込んでも、抽選に外れた場合はポイントが戻ります。IPOチャレンジポイントは、これと決めたIPO株の申込に積極的に利用するのが良いでしょう。
4,SBI証券でIPO株セカンダリー投資を行うときに押さえておきたい2つのポイント
IPOセカンダリー投資ではIPO株が上場して初値がついた後に誰でも買うことができる。
ポイント1……SBI証券のセカンダリー投資では「空売り」ができる
SBI証券ではIPO株もHYPER空売りにより「空売り」から取引できることがある。空売りが可能なのもIPOセカンダリー投資の特徴だ。
所有していない株式を、信用取引などを利用して「借りて売る」こと。
ポイント2……売買のタイミングに注意する
上場して初値がついた直後のIPO株は値動きが激しい傾向にある。急騰や急落することがあるため売買するときのタイミングには気を付けたい。
5,SBI証券のIPO投資・IPOセカンダリー投資での株の売り方
SBI証券でIPO株を買ったら買値より値上がりしたところで売ると収益を得られる。
- 初値がついた時点でIPO株を売る
- 短期保有してからIPO株を売る
- 中長期保有した後でIPO株を売る
SBI証券で購入したIPO株を売るタイミング1……初値がついた時点でIPO株を売る
IPO株を上場前に買えた場合は、初値がついた時点で売るのが一般的だ。初値が公募価格を上回れば、初値がついた時点で売ると収益を得られる。
IPO株の多くは初値が公募価格を上回る。
IPO投資での初値売りが収益を得られる手法であることがわかるだろう。
SBI証券で購入したIPO株を売るタイミング2……短期保有してからIPO株を売る
初値がついた後も短期（デイトレードや数日程度など）で保有してから売ることもできる。これは初値がついた後の値上がりを期待する場合にとる方法である。IPO株を上場後に買うセカンダリー投資ではこの売り方が一般的だ。
だがIPO株の上場後しばらくは値動きが大きいため株価が急騰したり急落したりすることがある。
SBI証券で購入したIPO株を売るタイミング3……中長期保有した後でIPO株を売る
IPO株をすぐに売らずに中長期（数ヵ月や数年など）にわたり保有し続けることもできる。その会社の将来性を見越しての株価上昇を見込める場合や配当狙いの場合などだ。
ただしIPO株は長期では株価が下落する銘柄も少なくありません。株価の変動は会社の将来性が大きく影響します。
IPO株を長く保有する場合は、会社が長期にわたって成長するなどの将来性を見込めることが望ましい。
6,SBI証券でIPO株を初値売りの方法
初値は売りと買いのバランスによって決まります。注文が買いか売りかのどちらかに集中すると、初値がつくのに時間がかかることもあります。
人気が高いIPO銘柄は上場日に買い注文が殺到して初値がつかないこともある。
SBI証券では上場初日の注文は上場日の前営業日翌日の早朝（午前4時頃）から可能です。ただし重複上場（東京証券取引所と地方取引所など）の場合は上場日当日午前8時頃から注文できます。
7,SBI証券でIPO株を初値で売るメリットとデメリット
SBI証券でIPO株を上場前に買えたら初値で売るか迷うかもしれない。そこで初値売りのメリットとデメリットを把握しておきたい。
SBI証券でIPO株を初値で売るメリット
- 判断の誤りやメンタルの乱れ（焦りなど）による損失を回避できる
初値売りのメリットは判断の誤りやメンタルの乱れ（焦りなど）による損失を回避できることだ。IPO株の初値がついた後に急落した場合、投資初心者は狼狽してすぐに売ってしまうこともあるだろう。それにより思わぬ損失を出すことがある。
IPO株を初値で売れば売るタイミングを読み誤ることがないでしょう。
SBI証券でIPO株を初値で売るデメリット
- 初値で売った後に株価が上昇した場合には、その上昇分の収益を得られない
デメリットはIPO株を初値で売った後に株価が上昇した場合には、その上昇分の収益を得られないことだ。特に初値から急騰した場合には大きな収益を逃すことになる。
だがIPO株の上場直後は予想外の値動きになることもある。IPO投資に慣れないうちは初値で確実に収益を得るのが無難であろう。
IPOセカンダリー投資は値動きが大きくリスクの高い投資方法です。投資初心者がSBI証券でIPO投資を行うなら、IPOセカンダリー投資にまわす資金を少なくしてリスクを抑えることをおすすめします。
SBI証券でのIPO投資についてのよくある質問
・株の買い方（購入ステップ）を確認する
・資金が拘束されるタイミングを把握する
・SBI証券のIPO抽選の仕組みでは申込株数が多いほうが有利
・IPOチャレンジポイントを積極的に活用する
実際に株式投資を始めてみる
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自らの投資経験をもとに、株式・投資信託や証券会社などの情報を発信。金融アドバイザーとして、これまでに300件以上の金融記事の執筆を手掛けている。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。
自らの投資経験をもとに、株式・投資信託や証券会社などの情報を発信。金融アドバイザーとして、これまでに300件以上の金融記事の執筆を手掛けている。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。
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