自分自身をブランディングしていく
ただ、正直なところ、先に述べた私のスケジュール感は、特別すごいものではありません。そもそも私は「フリーランス2年生」。色々首を突っ込みたくとも、そこまでの実績もノウハウもスキルも積み上げられていないのです。
とはいえ、最低限これくらいはこなせないと飯は食っていけません。この時点で少しでも「うわあ……」と感じてしまった人は、はっきり言ってフリーランスには不向きです。
そもそもフリーランスというのは、複数企業と仕事を請け負うことで、会社員よりも収益の分散化と最大化を狙えるのがウリ。しかしそうなるためには、日々のスキルアップと明確な実績を積み重ねていかないといけません。
私の場合だと、ライターですので、担当記事が配信されたタイミングで、自分のSNSアカウントからも発信するようにしています。なぜならそれは、自分の作品であり、実績であり、そして自己紹介でもあるから。
そんな「セルフプロデュース力」も、フリーランスを続けていく上では必須スキルとなってきます。積極果敢な営業活動で、自分から仕事を取りに行くくらいの心構えでちょうどいいくらいです。
ただ、個人レベルで出来ることには限りはあります。その上でより効率的に、より効果が見込めるよう「自己PR」となると、SNSからの発信となるのです。「自分に興味を持つ人間」をどれだけ増やせるかが、重要なキーとなっていきます。
そのためには、自分自身の経歴を、予めどこかのサイトに記載し、それを明示化しておくのも大切です。そこで私は、「wantedly」というサイトを活用し、各SNSのリンク先に貼り付けておきます。そうしておけば、もし仮に「向山純平ってどういう人だろう?」と興味を持ってくれる人がいた場合、一種の名刺にもなり得るからです。
「っていうけど、実際それをして効果はあるの?」と感じられる方も多いかと思います。正直言うと、私も当初は「それってあんま意味ないよね?」と思っていました(笑)
で、結論から申し上げますと、効果はあります。具体的に形になったものはまだ僅かですが、これまで担当した500本以上の記事を都度紹介し続けていくことで、誰かしらが興味を持ち、お声がけいただくケースも徐々に増えてきました。
その中には、「生きていることが分かったので(笑)」というような理由で、Facebookのメッセンジャーから連絡が来たり、仕事ではありませんが、中学時代の友人から「久しぶり!元気にやっている?」と、十数年ぶりに連絡を受けたりということもありました。兎にも角にも、個人レベルでも情報発信は大切なのです。
「源泉徴収」「領収書」は毎月確認しよう!
フリーランス生活においても、肝心要なのは何といっても「収入面」。私は報酬(収入)については、サラリーマン時代同様、月ベースでいただいています。今は「webライター」「SNS運用」「ライブ配信」といった仕事を掛け持ちし、それぞれの支払日が異なるので、以前の「一括」よりも、ささやかながら心のゆとりを感じることもあります(笑)
しかしながら、フリーランスだと、自分で請求金額などの「計算」をしなければなりません。「これも報酬に含まれますよね?」と、シビアに交渉する場面もあります。そうでないと、中々上積みは得られないものなので。
それと同時に計算しなければならないのが「源泉徴収」。最終的に「所得税」に繋がる金額で、毎月算出するのが望ましいものです。
会社員だと経理などが行い、多くの方は年の瀬に「年末調整」をするだけで問題ありません。しかしフリーランスだと、税理士を雇わない限りは自分で行わないといけません。そしてそれは、税務署に自分の収入を報告するという、年に一度の大イベント「確定申告」に直結するもの。「収入」に加え、「保険料」「所得税」を算出しなければなりません。
先ほど述べた通り、フリーランスは様々な企業と契約を結んで仕事が出来るのがウリ。一つの企業に所属する(縛られる)よりも、リスク分散にも繋がります。
しかし一方で、契約社が多ければ多いほど、毎月の請求金額を計算する手間も増えていきます。もっとも、それは「経済的余裕がある」ともいえるので、税理士を雇うという攻略法もありますが。
また、毎月の支払いを求める「請求書」に合わせ、必要になってくるのが「領収書」です。会社員でも「経費申請」という形で実施しますが、フリーランスだと、より「経費」の内訳が細分化されます。多くの方は在宅ワーカーでもあるため、それにあたるものがかなり多かったりするのです。
そのために、お金(特に税金)の知識は非常に重要になってきます。それを嫌い、フリーランスを断念する方もいるほどなのですが、継続したいなら怠るわけにはいきません。何故ならそれは、最悪の場合「脱税」にも繋がっていくからです。「信頼」で成り立つ「フリーランス」においてそれは死活問題。絶対に避けなければなりません。
なので私も、毎月月末にお金の計算をする時間を必ず設けます。これがもう億劫。そして毎月「自分の稼ぎってこんなもんなのか……」という現実と直面する「イベント」が100パーセント発生します。なので、一定水準のメンタルもないとやっていけません(笑)