近年、新たな働き方として注目されている「フリーランス」。
その名の通り、特定の企業に属さない「フリー」の立場で働くのが特徴ですが、実情を知っている方はまだまだ少ないのでは。
実は筆者は、1年半もの間「フリーランス」を続けています。というわけで、その実態についてご紹介いたします。
週休2日は変わらないけど、時間の過ごし方が大きく変わる
筆者は現在、本稿を執筆しているおたくま経済新聞からは、「編集部ライター兼Twitter運用担当」として業務委託を受けています。つまり社員ではありません。
そのため、他企業からの業務委託も請け負っています。詳細についてはお話しできませんが、内容としてはSNS運用のアドバイザー。現状はその2つを柱として、フリーランス業をやりくりしています。
日々過ごしていく上で、サラリーマン時代と異なるのが「時間配分」。私は勤務形態としては、「土日祝は原則休日」という「完全週休二日制」を取っていますが、一方で「平日40時間」の使い方はこれまでと大きく異なります。
全てにおいて自由裁量だけど自己管理が大事
現状で一番多い時間配分は以下の通り。 週3:ライター業務 週1:SNS運用アドバイザー 週1:仕事の整理
といっても、週によって流動的。ライター業が多い週もあれば逆も然り。セミナーや取材などで外出することもあります。曜日にしても毎週バラバラ。直前になって詳細が固まるなんてザラです。
また「週3:ライター業務」と書きましたが、私はおたくま経済新聞では、公式Twitter運用担当でもあります。これに関しては、よほどのことがない限りは毎日業務を遂行しています。
「じゃあなんで記載しないんだ」というと、それは指さえ動かせば出来る仕事だから。「ながら」が出来るため、別枠扱いにしています。もっとも、全て人力かつゼロ予算で、「1年半でフォロワー数を5000人近く増加させた」という実績が伴っての「ながら仕事」ですが。
「週1:仕事の整理」というのも中々の曲者だったりします。言い換えれば「雑務」にもなるものですが、詳細は多岐にわたります。資料作り・スポットコンサル・企業訪問・取材・請求書の発行・実績整理・アイデア出しなどなど……なんでもやっています。
そんな中で「就業時間」については、基本的に9時~18時にしています。しかしこれは、あくまで「そうしよう」と自分の意思で設定。つまり、全てにおいて自由裁量なのです。それがフリーランスの魅力でもありますが。
なので、日々のスケジュールが分刻みになることもしばしあります。マルチタスクが当然の世界であり、スケジュール確認は不可欠。そのため、Googleカレンダーや手帳に書いて対応していますが、時々漏れそうになることもあります。無論事前に気づいて、”事故”が起こらないようにはしていますが。
しかしながら、この時間の使い方が、自身のキャリア形成にも大きく影響するのです。自分が最適だと思った仕事を「選択と集中」しなければなりません。「タイム・イズ・マネー」はよく言ったものです。しみじみ。