セールスプロモーション(SP)媒体の種類

そして、セールスプロモーション媒体の種類を見ていきましょう。

交通機関(電車・バス・タクシー)

交通機関の中でも、電車・バス・タクシー、及び空港などは、交通広告と呼ばれる媒体です。 電車やバスは通勤・通学時などに毎日同じ時間、同じ駅を利用することが多いため、繰り返し見ることになり、記憶に残りやすいという特徴があります。 電車の場合は、広告として、駅構内や中吊り、ドアガラスステッカー、デジタルサイネージなどの掲載が可能です。 交通広告は、地域密着性が特徴でもありますので、地域ブランディングが可能になります。

チラシ

新聞に折り込まれたチラシや、会員誌などに同封、同梱されているチラシ、または郵便受けにポスト投函されたチラシなどがあります。

チラシは新聞や会員誌などの購読者には比較的読まれやすいものの、ポスティングチラシは読まれにくいため、数多くポスティングするのが一般的です。

フリーペーパー

フリーペーパーは、広告収入をもとに無料で配布されている紙媒体です。配布場所はさまざまで、主に路上や駅構内、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどが主流です。 地域密着型なのが特徴で、特定の地域での情報発信を得意としています。また、ターゲットの年齢や性別などを絞り込むことも可能です。

屋外(看板・のぼり)

屋外広告として、看板やのぼりなども媒体の一種です。一般的な看板のほか、ネオン・LED看板など目立つ看板も普及しています。

看板やのぼりは視認性が高く、設置場所によって宣伝効果が高いのがメリットといえます。ただし、景観を保つため、法規制を考慮しながら、表現を工夫する必要があります。

ダイレクトメール(DM)

ダイレクトメール、いわゆるDMは、既存顧客に対して送付する紙の手紙を指します。キャンペーンの告知や割引クーポンの提供、最新情報を伝達するために利用されます。 既存顧客に情報や特典を提供するものなので、開封されやすいところがあります。

店頭POP

店頭POPとは、店頭販促物のことです。店頭の商品売り場で、手書き文字や印刷した文字やイラストなどによって商品のおすすめポイントや商品のレビュー、店員の声などをPOPとして添えることで、必要な情報提供となり、購買意欲を高める役割を持ちます。 メーカーや代理店などが制作して店舗に配布して設置するものもあれば、各店舗で制作するものもあります。

イベント・展示会

イベント・展示とは、販促キャンペーンやポップアップストア、スポーツイベント、PRイベント、展示会、博覧会などの場を指します。これらも広告活用や情報発信が可能です。 例えば、イベントでは企業のブランディングや新製品の情報発信などを実施できます。 オンラインイベントも増えていますが、リアルの会場に見込み顧客集まってもらうイベントは、大きなチャンスとなります。

デジタルサイネージ

デジタルサイネージとは、電子看板のことで、広告や販促、情報案内、演出・照明用途で利用されます。ディスプレイは大中小さまざまですが、大型の屋外ビジョンからホテルや施設の中型ビジョンの情報案内、金融機関のショーウィンドウなどが、リアルタイムで提供できます。静止看板よりも訴求力やインパクトがあるため、近年、非常に注目を集めています。

媒体選びに欠かせないポイント

さまざまな媒体をご紹介してきましたが、広告や情報拡散など、さまざまな目的で媒体を選ぶかと思われます。その媒体選定時に欠かせないのが、まずは各媒体の特徴をしっかりつかむことです。 紙媒体からweb媒体、電子媒体などさまざまな形態や媒体ごとにターゲットも訴求できる範囲も異なります。このことから、媒体選定時には、次のポイントをしっかりと押さえておきましょう。

ターゲットを把握する

特に広告を出稿する場合、効果にも関係してきますので、まずは自社が追いたいターゲットを明確にすることが重要です。その上で、媒体を選んでいきましょう。ご説明したように、媒体ごとにターゲットが異なります。

訴求できる人数・規模を把握する

ターゲットとともに、訴求できる人数を把握するのも重要です。同じターゲットでも人数や規模によって結果が大きく異なってきます。例えば、大衆向けのテレビCMは訴求範囲が広いものの、ターゲットも幅広くなります。一方、ソーシャルメディアは利用するユーザーにしか伝達されないので、広く発信するには物足りないことがあります。

媒体の特徴を把握する

媒体を適切に選ぶためには、それぞれの特徴を把握する必要があります。媒体の特徴の理解を深めれば、媒体選びのミスマッチを防ぐことが可能です。各媒体には、メリットもデメリットもあるため、しっかりと確認しておきましょう。