マス媒体の種類
まずマス媒体の4媒体についてご紹介します。
新聞
新聞は、大衆向けの情報を広く発信する日刊や週刊などの定期刊行物です。かつては紙媒体のみでしたが、現在では近年はWeb上で読める電子版も普及しています。
取り扱うテーマによって一般紙と専門紙に分かれ、一般紙は発行されている地域によって全国紙、ブロック紙、地方紙があります。
新聞の特徴は、速報性や地域性の高さ、安価で読めることなどがあります。特に電子版は紙よりも速報性が高いのが魅力です。地域性については、地域密着で地元の情報を伝える地方紙は特に高いといえます。
日本の全国紙には、読売新聞・朝日新聞・毎日新聞の三大紙に、日本経済新聞・産経新聞を加えた五紙があります。
雑誌
雑誌とは、さまざまな記事を掲載した定期刊行物です。刊行の頻度によって週刊、月刊のほか、隔週刊や季刊などがあります。雑誌の特徴は、テーマの種類が豊富で、ターゲットや取り扱う内容が大きく異なる点です。そのため、幅広いテーマやターゲットへ訴求できます。
種類として、総合雑誌、ビジネスなどの専門雑誌、ファッション雑誌、漫画雑誌、スポーツ雑誌などの娯楽雑誌、教育雑誌などがあります。購読する人の性別や年齢層によって、分けられることもあります。
有名な雑誌として、一般週刊誌の「AERA」や「週刊文春」、経済誌の「週刊東洋経済」や「週刊ダイヤモンド」、女性誌の「an・an」や「CanCam」、「CREA」などがあります。
ラジオ
ラジオとは、放送局から電波を送ることで報道や音楽などを流す音声放送です。
ラジオの特徴は、音声だけということから、聞く人は何かの作業をしやすい点から、気軽かつ広く聴かれやすいところです。また速報性が高いのも特徴で、交通情報や最新ニュース、災害情報などには頼りになります。
近年では、Web上でラジオを聴くことのできるインターネットラジオも定着しています。
代表的なラジオ局として、ニッポン放送、文化放送、TBSラジオ&コミュニケーションズ、エフエム東京やJ-WAVEなどがあります。
テレビ
テレビは、テレビ局から、電波を用いて遠隔地に映像を伝送して放送する技術を用いて、テレビ画面で視聴できる媒体です。映像と音声の両方を使って発信できるのはテレビの媒体としての強みといえます。
テレビの放送局には、公共放送(NHK)と民放放送と大きく分かれており、民放放送には日本テレビ、TBSテレビ、フジテレビジョン、テレビ朝日、テレビ東京、日本BS放送などがあります。
テレビの特徴として、時間ごとに番組が分かれており、多様なテーマを取り扱う番組があることです。番組の主な種類として、ニュース、天気予報などの報道番組、テレビドラマやバラエティ番組、音楽番組やスポーツ中継、アニメなどの娯楽番組のほか、ドキュメンタリー番組やワイドショー、教育番組などがあります。また番組の合間にCMを流れるのも特徴です。
インターネット媒体の種類
続いて、インターネット媒体の種類についてご紹介します。
新聞デジタル

新聞デジタルは、新聞社が主体となって提供するインターネットメディア・サービスです。
新聞に掲載前の速報や、新聞と同じ記事の掲載、新聞には載らないWeb独自の記事など幅広く掲載されています。無料で閲覧できる記事のほか、有料で閲覧できる記事もあります。
日本経済新聞デジタル、朝日新聞デジタル、毎日新聞デジタルなどがあります。こうした媒体では、広告も配信することができます。
雑誌デジタル

雑誌デジタルとは、出版社が主体となって提供するインターネットメディア・サービスのことです。
雑誌デジタルは、雑誌社は雑誌ごとにデジタル版を持っていることも多く、例えばAERAは「AERA dot.(アエラドット)」、CanCamは「CanCam.jp(キャンキャンジェイピー)」などをデジタル版として展開しています。
また、雑誌社は各雑誌デジタルを総合したポータルサイトを持っていることもあります。例えば集英社の「HAPPY PLUS ONE(ハピプラワン)」や、宝島社の「宝島チャンネル」があります。
新聞デジタルと同様、広告記事の配信が可能な媒体もあります。
ラジオデジタル

ラジオデジタルとは、ラジオ放送局が主体となって提供するインターネットメディア・サービスのことです。
東京のFMラジオ局 TOKYO FMやニッポン放送などの公式サイトがあります。
例えばニッポン放送のサイトでは、現在、ラジオ放送中の番組情報や、番組ごとの情報案内など多数の情報が掲載されています。
テレビデジタル

テレビデジタルとは、テレビ放送局などが主体となって提供するインターネットメディア・サービスです。
NHKやフジテレビ、日本テレビなどが公式サイトを公開しています。
これらのサイトでは、番組の情報などのほか、ニュースコンテンツやライブ動画なども配信しており、テレビ番組の情報だけでなく、最新ニュース媒体としても機能しています。
物販系ECプラットフォーム
物販系ECプラットフォームは、わかりやすく言えば楽天市場やAmazonなどのことを指します。
例えばAmazonでは、Amazonに出店・出品している場合に、Amazon内に広告を打つことができます。商品を販売するだけでなく、広告で自店舗や商品を大々的に発信していくことが可能になります。
検索エンジン

検索エンジンのGoogleやYahoo!も、重要なインターネット媒体の一つです。
例えば検索結果に表示されるリスティング広告を利用することで、媒体上での掲載が可能です。また、検索結果に表示されるようにコントロールしたり、店舗の詳細情報を登録したりすることでも掲載が可能になります。
検索中のユーザーに、広く、またターゲットを絞って情報伝達できるメリットがあります。
ソーシャルメディア
TwitterやFacebook、Instagramといったソーシャルメディアは、現代において最も重要なインターネット媒体と言っても過言ではありません。
両方をユーザーが多く、企業が公式アカウントページを構築して情報発信やユーザーとのコミュニケーションが取れるほか、広告出稿も可能です。
また、ソーシャルメディアで拡散力を持つインフルエンサーに自社の情報を発信してもらうインフルエンサーマーケティングにも活用できる媒体です。
ソーシャルメディアの媒体としてのメリットは、比較的若年層が活発に活用していることから、彼らに拡散されやすい情報や広告を発信することで、拡散が期待できることです。ブランディングや商品や会社の知名度も上がることも期待できます。
動画サイト
YouTubeやAmeba、ABEMAといった、広告を出稿したり、自社のオリジナル動画を配信したりできる動画サイトです。例えばYouTubeでは、企業でも公式チャンネルを持つことができ、動画をどんどん追加していき、広く動画を制作・発信していくことが可能です。
またAmebaでは、Amebaブログが有名ですが、そのブログ下部に動画のインライン広告が掲載できます。ABEMAは動画サイトで、こちらも動画広告を出稿することができます。
動画サイトの媒体としてのメリットは、動画なので視覚的に分かりやすく、強いインパクトを与えることができる点です。テレビ同様に強い訴求力を持つのが特徴です。
アフィリエイトサイト
アフィリエイトサイトとは、ブログやwebサイト、ソーシャルメディア上で、ユーザーが商品やサービスを紹介する広告媒体です。
広告主が、アフィリエイト広告の出稿を始めるには、まず、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ )へ登録をし、ASPの審査通過後、広告素材の準備をして、ユーザーに情報発信してもらいます。
アフィリエイトサイトの媒体としてのメリットは、自社商品やサービスをユーザーにレビューしてもらえることで、直接的な広告ではカバーしきれない対象にアプローチすることが可能な点です。
オウンドメディア
オウンドメディアとは、企業が自ら運営するWebメディアのことです。コーポレートサイトやサービスサイトとは異なり、ブログやコラムを配信するメディアを指すのが一般的です。オウンドメディアは、自社商品や自社ブランド、自社のファンを醸成し、根付かせるのがポイントといわれています。いわゆる顧客ロイヤリティを高めることができ、見込み顧客や既存顧客にとって役立つ情報を提供し続けることで、今後も、自社の商品やサービスを継続利用してもらおうという想いでコンテンツ作りを行う企業が多くあります。
自社のメディアであるため、広告費をかけずに商品や企業の宣伝を行うことが可能であるのもメリットです。