目次
山林処分の方法②森林組合に相談/斡旋などをお願いする
山林処分の方法③不動産会社やサイトを通じて売却する

山林処分の方法②森林組合に相談/斡旋などをお願いする

山林処分したい!売却や相続放棄、寄付など6つの方法をわかりやすく説明
(画像=引用:Unsplash、『マウンテンシティ』より引用)

森林組合とは、森林所有者たちの組合です。

日本は国土の7割が森林という、山や森の多い国になっています。日本の山や森を守るために森林所有者たちの組合を作り、山林の保護や整備、山林に関する知識や技術の相談・アドバイスを行っているわけです。

森林組合には山林の所有や管理のことで困ったことがあれば相談できる他、山林売買の斡旋相談にも対応しています。

山林処分の際に森林組合の処分の斡旋を受ける場合は、まずは所有山林の最寄りにある山林組合に事情を話して相談してみてください。森林組合のアドバイスや斡旋により山林を処分できる可能性があります。

森林組合に相談するメリットは総合的なアドバイスを受けられること

森林組合には山や森にまつわる技術や知識、情報が集まります。組合には山林管理について熟達の技術を持つ人も在籍しているため、アドバイスも受けられる可能性があるのです。

山林を処分するといっても、森林組合に相談して即座に処分とはいきません。処分に困ったときの打開策が見つかるとしても、実際の処分とはタイムラグがあるはずです。

処分までの間に山林をどのように管理したらいいのか、処分までの間に何をしておくべきなのか。山林に通じた人から適切なアドバイスが受けられるのは、所有者にとってメリットになることでしょう。

また山林に通じているからこそ、処分以外のアドバイスも受けられます。処分する場合、処分したいと思うに至った事情があるはずです。事情に応じて処分以外の方法も教えてもらえます。処分を迷っている所有者は再考の良い機会になることでしょう。

森林組合に相談するデメリットは即座に処分できない可能性があること

森林組合に相談するデメリットは、相談しても即座に山林を処分できない可能性があることです。

もちろん森林組合は不動産会社ではありません。斡旋の相談自体は可能ですが、処分や売却のための組織ではないため、不動産会社のような対応を期待することはできないのです。斡旋が難しい場合や、相談しても処分にはつながらないケースもあります。

山林を急いで処分したいという場合は、森林組合に相談しても難しい可能性があります。

山林処分の方法③不動産会社やサイトを通じて売却する

山林処分したい!売却や相続放棄、寄付など6つの方法をわかりやすく説明
(画像=引用:Unsplash、『マウンテンシティ』より引用)

山林処分の代表的な方法が売却です。売却の中でも不動産会社を通して山林を処分することは、多くの人が想像する方法ではないでしょうか。ただ宅地や家なら不動産会社の仲介や買取で売却できても、「山林もできるのか」と疑問に思うのではないでしょうか。

山林は不動産会社の仲介や買取で処分することも可能です。山林も不動産の一種だからです。

ただし山林は宅地と異なり、販路が限られ売却時のノウハウも異なります。つまりすべての不動産会社が仲介や買取に対応しているわけではありません。不動産会社に売却を依頼する場合は、その不動産会社が山林の仲介や買取を行っているか確認してから相談する必要があります。

不動産会社の仲介や買取による売却処分以外では、マッチングサイトを通して処分するのもひとつの方法です。

山林のマッチングサイトとは、山林を処分したい人と譲り受けたい人をつなぐサイトになります。情報を登録することで、山を譲って欲しいという人や会社が現れるかもしれません。山が欲しいという申し出があれば、マッチングサイトのサポートを受けて譲渡を進めるという流れです。

不動産会社やサイトのメリットは譲渡先が見つかりやすいこと

マッチングサイトや不動産会社を通じて山林処分するメリットは、買ってくれる人が見つかりやすいという点です。

不動産会社は山林を含めた不動産の売買といった、専門的なサービスを提供しています。そのため不動産会社に相談する人や情報をチェックする人は、売買のニーズを持っている人がほとんどです。だからこそ「欲しい」という人の目に留まりやすく、譲渡先が見つかりやすいというメリットがあります。

マッチングサイトについても同じです。山林のマッチングサイトをチェックする人は、山林を譲りたい、欲しいといったニーズを持っているのが基本になります。譲って欲しいというニーズを持っている人がマッチングサイトを多くチェックするからこそ、譲渡先が見つかりやすいわけです。

不動産会社やサイトのデメリットは絶対に処分できるとは限らないこと

不動産会社やマッチングサイトを利用しても必ず山林を処分できるとは限りません。

買主は山林の状態やアクセス、運用の価値があるかを総合的にチェックします。山林の売買も通常の買物と同じで、「必要だ」「欲しい」「価値がある」と感じれば購入するでしょう。しかしお金を出して買う必要はない(いらない)と感じれば買いません。不動産会社やマッチングサイトを利用しても、処分できないケースは存在します。

マッチングサイトの中には、他の方法と併用できるサイトもあります。いくつかの方法を併用し、処分のために工夫することが重要です。