目次
注文住宅の広さと費用の相場
予算別注文住宅内容

注文住宅の広さと費用の相場

続いて、注文住宅の広さと費用の相場です。住宅金融支援機構の2019年度フラット35利用者調査によると、注文住宅の床面積の平均は、全国で125.8㎡となっており、2014年度以降、縮小していっています。

地域ごとに差があり、首都圏では105.8㎡、一番広い東海圏では115.2㎡となっています。建設費と土地取得費を合わせた全国平均は、3454万円です。2014年度以降、こちらはずっと上昇しています。地域別では首都圏が3772万円と一番高く、東海圏は3522万円、近畿圏が3555万円です。

広さは狭くなっているのに費用は高くなってしまっているという現状があります。

予算別注文住宅内容

ここからは予算別で注文住宅の内容をご紹介していきます。予算が多ければ自分好みの家は建てられますが、年収やこの先使う資金を考えると、家にあまりお金をかけたくない方もおられます。また、若いうちは年収も少なく、早く家は建てたいけど融資があまり受けられない場合もあります。

予算を多くかけなくても、家は建てられます。この予算ならこんな雰囲気の家が建てられる、という参考になさってみてください。

予算①1000万円

まずは予算1000万円台の注文住宅の内容ですが、箱型のシンプルな形状になることが多いです。凝ったデザインなどを選んだりは出来ず、外観、外構、間取りなどもシンプルになりますが、1000万円台でも家は建てられます。

屋根の形は片流れという一枚の屋根を斜めにした形が多く、ローコストの家に良く取り入れられています。壁紙も量産品のシンプルなクロスにするなど、予算内に収める工夫をしながら選んでいくことになります。

また、ハウスメーカーでもローコストの家を販売している所もあります。住宅設備のグレードを抑えたり、安価な建材を大量に仕入れ一括管理するなどして、ローコストでもしっかりした家が建てられるような工夫をしています。

1000万円台で建てたい場合はローコストハウスメーカーを探してみるのも手です。

予算②2000万円

続いては予算2000万円台の注文住宅の内容です。2000万円台になると、少しお金をかけられる場所が作れます。全てにお金をかける余裕はないのですが、例えば建物の中はシンプルで外構や庭にお金をかけたり、キッチン周りだけは希望のものにするなど、こだわりを入れることが可能です。

どうしても家づくりでこだわりたい部分が多いと2000万円台をオーバーしてしまうので、シンプルでいい部分とこだわりたい部分をはっきりさせておくと予算内に収めやすくなります。

予算③3000万円

予算3000万円台になると、注文住宅を購入される方の平均くらいになり、自分の理想に近い形の家が建てられるようになります。家の広さや間取りを希望通り作れたり、グレードの高い設備も入れることが出来たりします。

ただ、3000万円台だとすべてにおいてグレードの高い設備が入れられるわけではなく、高い素材の材料を全ての部屋に使えなかったりということはあります。3000万円台でもどこかはシンプルなもの選んだり、グレードを下げたりしてカットする必要も出てきます。

予算④4000万円

最後は予算4000万円台です。4000万円となるとあれこれ理想を盛り込んでも建てられるようになります。家の形も様々に作れ、室内の装備も高い素材を取り入れたり、グレードの高いトイレやお風呂を入れても余裕を持って作ることもできます。

家の全てにこだわりを持つと4000万円台になることが多いので、こだわりが強い人は4000万円台くらいの予算がないと全て自分の理想にならないかもしれないと思っていただいた方がいいかもしれません。

中庭やウッドデッキ、カーポートなど外構にもお金をかける余裕も出てくるので、見た目も素敵な注文住宅が建てられるでしょう。