「ユニクロ ユー」と並んで人気を集めているコラボコレクションが「ユニクロ アンド JW アンダーソン」だ。3月27日から順次アイテムが発売されているが、すでに完売品も出ているほどの盛況ぶり。今からでも購入できる逸品を紹介しよう。

「ユニクロ アンド JW アンダーソン」は少し個性が強いコラボコレクション

ユニクロのコラボコレクションが人気を集めている。中でも圧倒的な支持を得ているのは「ユニクロ ユー」だが、それに次ぐ支持を集めているのが「ユニクロ アンド JW アンダーソン」だ。

「ユニクロ アンド JW アンダーソン」は、ジョナサン・ウィリアム・アンダーソンが立ち上げたブランドとのコラボレーションで展開しているコレクションだ。今回は「カントリースタイルの新解釈」がテーマである。トラディショナルなギンガムチェックやボーダー柄、パッチワークなどを取り入れつつ現代的なアレンジを加え、懐かしくてプレイフルなデザインに落とし込んでいる。

「ユニクロ ユー」の魅力はエレガントにまとめたデザインであるところだ。独自のエッセンスを加味しつつ、シンプルな印象にまとめているのが特徴的である。それに対し、「ユニクロ アンド JW アンダーソン」はもう少し遊び心が効いているデザインだ。個性がやや強めのコレクションと分類することができる。

「ユニクロ アンド JW アンダーソン」の一番のおすすめはポケッタブルアウター

「ユニクロ アンド JW アンダーソン」らしい遊び心を象徴するディテールのひとつが「切り替え」だ。カラーブロックが印象的な「ポケッタブルプルオーバー」はまさに今回の代表作と言っていい。クラシックなアノラックを思わせるデザインでありながら、大胆な色の切り替えによってモダンかつ個性的なアレンジに成功している。

上下でカラーが異なっているため、上半身が分断されているように映り、胴が短く見えるという効果も望めるのがうれしいポイントだ。

ただし、あまりにも独創的なため、着こなすのは決して簡単ではない。さらに、良くも悪くも今コレクションのアイテムだとすぐにわかってしまう点は把握しておいたほうが良いだろう。

シンプルなアウターもいくつか登場している。とくに40代におすすめなのが「ポケッタブルステンカラーコート」だ。かなり薄い生地だが、耐久撥水加工を施していてレインコートとして使用することもできる。飾り気のないミニマルなデザインと思いきや、前立て内側は少しトーンの異なる同系色で切り替えていて、首元を開くことで個性が主張できるようになっている。ミリタリーテイストを感じさせるダークグリーンはすでに完売しているほどの人気アイテムだ。

ここで紹介したアウターはどちらもアイテム名に「ポケッタブル」と付いていて、付属のポーチに収納してコンパクトに持ち運ぶこともできる。そんな機能性も、ビジネスパーソンにおすすめしたい大きな理由だ。

「ユニクロ アンド JW アンダーソン」でシャツを買うならシンプルなデザインの2モデルがおすすめ

「ユニクロ アンド JW アンダーソン」はシャツも充実している。カントリー調を感じさせるタイプ、チェック柄や切り替えを取り入れたタイプなど、少しカジュアルなデザインが多い。そのため40代にはやや着こなしづらいものもあるが、シンプルなシャツならかなりおすすめだ。

中でも、「エクストラファインコットンブロードオーバーサイズシャツ(長袖)」と「オックスフォードシャツ(長袖)」がいい。どちらもゆとりのあるシルエットが今どきだが、襟が小ぶりでスッキリして見えるのが大きな魅力だ。左裾にはボディと同色で「JW」のロゴを刺繍しており、さり気なくブランドも主張できるバランスが抜群だ。

「オックスフォードシャツ」は、前身頃がアシンメトリーに切り替えられていて、控え目に遊び心が効いている。どちらのシャツもカラーやサイズによっては売り切れているので、気になったら早めに確保するのが賢明だ。

コーディネートのアクセントになるチェック柄の小物類も狙い目

すでに触れたように、今回の「ユニクロ アンド JW アンダーソン」は伝統的な柄がふんだんに取り入れられている。とくにギンガムチェックの小物類が好印象だ。肌触りの良い「コットンリネンストール(ネイビー)」はギンガムチェックをメインに使いつつ、巻き方によってボーダー柄なども見えるデザインが秀逸だ。

少し小ぶりな「リバーシブルトートバッグ」は、大柄のギンガムチェックの面でも無地の面でも使えるリバーシブル仕様が便利。大柄のギンガムチェックは「バックパック」にも採用されていて、コーディネートを軽やかに見せるアクセントとして有用になる。

シンプルな洋服をメインにすれば、こうした柄物の小物を取り入れてもカジュアルになり過ぎることもない。パートナーや家族とギンガムチェックつながりのお揃いコーディネートを楽しんでみてはいかがだろうか。

文・平 格彦(ファッションコラムニスト/「着こなし工学」提唱者 )
 

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