「おしゃれは足元から」とはよく耳にするフレーズだが、年齢に応じた品を身に付けることもおしゃれの基本だ。特に40代は流行を追いかけるだけでなく、高級な趣のあるアイテムを選びたい。ここに紹介するブランドの靴ならスタイルを華麗にランクアップしてくれるはずだ。(※価格は税込、2019年8月1日時点、編集部調べ)

JOHN LOBB(ジヨン ロブ)——靴の王様と呼ばれる最高峰の名品 

ジョンロブは1866年にロンドンで創業した世界最高峰の靴ブランド。1902年にはパリへ進出したが1976年に撤退。ロンドン店に経営を一本化すべく、パリ店と商標権をエルメスグループに譲渡した。

以後ジョンロブはロンドンとパリに袂を分かち、それぞれに革靴の頂点を極めている。現在、日本で正規販売されている「ジョン・ロブ」はすべてエルメス傘下の製品となる。

代表作「CITY II(シティⅡ)」はトラディショナルな内羽根式ストレートチップだ。価格はレディメイドモデルで18万9,000円。ラスト(木型)は細身の7000番が使われている。

ALDEN(オールデン)—— 最高の素材と履き心地を併せ持つアメリカ最高の靴

オールデンは1884年に創業したアメリカの高級紳士靴ブランド。コードバンに代表される上質な素材と、医療用の矯正靴で培った履き心地の良さで、アメリカを代表する高級靴メーカーの地位を確立した。

代表作のひとつ「Munson Oxford(マンソン オックスフォード)」は外羽根式のプレーントゥ。ラストは「ミリタリーラスト」と呼ばれる「379x」を採用。その名の通りアメリカ軍の軍靴を起源とするタフでボリューム感のあるシルエットと、オールデンならではの渋く艶やかなコードバンが特徴だ。価格は12万960円。

美しさと履き心地を両立したは実用的なモデルとして、日本でも高い人気を誇っている。  

EDWARD GREEN(エドワードグリーン)——英国の伝統とイタリアのセンスが融合 

エドワード・グリーンは、1890年に創業した英国を代表する高級紳士靴メーカー。「妥協なき最上」を旗印に品質を重視した少量生産を維持していたが、1970年代に経営が悪化。長い苦難の末に、イタリア人デザイナー、ジョン・フルスティック氏の尽力で華麗に復活した物語は、映画にしたいほどドラマチックだ。

代表作「CADOGAN(カドガン)」は、セミブローグの定番モデル。ラストは英国調のトラディショナルなスタイルが人気の「♯202」を用いている。価格は17万1,720円。

Santoni(サントーニ)——イタリアを代表する靴のハイブランド 

サントーニが創業した1975年は、安価な量産品の普及により世界中の高級靴工房が廃業を迫られた時代だった。

そんな時代に船出したサントーニは、他に類を見ないデザイン性と伝統的な職人技を高次元で融合した珠玉のコレクションを展開。イタリア靴の魅力にあふれるブランドとして、高い人気と評価を得ている。

代表作「20825」は3穴の滑らかなシルエットが美しい、オックスフォードタイプのプレーントゥ。イタリア靴の代名詞ともいえるマッケイ法(サントーニでは「ブレーク製法」と呼んでいる)を採用した、シャープで流麗なスタイルと、手染めの深い味わいにサントーニのならではの魅力がある。価格は15万4000円。

MANOLO BLAHNIK(マノロブラニク)——世界のセレブを魅了する靴のアート 

若くして天才と呼ばれた靴職人、マノロ・ブラニクがロンドンに最初のブティックをオープンしたのは1970年のこと。

それ以来、マノロは最先端のトレンドと卓越したセンスでトランプ米大統領夫人をはじめ究極のセレブたちの足元を飾り、マドンナをして「マノロの靴はセックスより良い」とまで言わしめる、セクシーでファッショナブルなコレクションを展開している。

2018年7月には満を持してロンドンにメンズブティックをオープン。日本では2019年4月、表参道にオープンした初の旗艦店において革新的なメンズコレクションを発表した。

「WITNEY(ウイットニー)」は、スエードのセミブローグ。デザインはオーソドックスだが、19色ものカラーバリエーションにマノロならではのセンスがうかがえる。価格は直営WEBショップで11万8,000円だ。

文・MONEY TIMES編集部
 

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