11月4日、トヨタ自動車は2021年9月中間決算を発表した。純利益は前年同期の約2.5倍で過去最高になるという。経済が停滞している中、トヨタはなぜ過去最高の純利益を上げれたのだろうか。トヨタ自動車が好調の理由を探っていこう。

トヨタ2021年度中間決算の結果は?

2021年度の中間決算の結果は以下の通りだ。

・営業収益: 15兆4,812億円 (前年同期比36.1%増)
・親会社の所有者に帰属する四半期利益:1兆5,244億円 (前年同期比142.2%)

いずれも過去最高を記録している。

トヨタが好調な理由は?

ではトヨタが好調な理由はなんだろうか。大きく二つの要因がある。ひとつは新車販売が好調なこと。4~9月の世界販売台数は485万台。コロナ禍前とほぼ同水準だった。

また円安傾向が続いていることも追い風となっている。輸出を手掛ける企業は円安が優位に働く。円安により、輸出製品の海外での価格が下がる。つまり輸出採算性の向上が加速した形だ。業績予想の上方修正につながった。

トヨタに今後のリスクはあるのか

コロナ禍でも勢いの止まらないトヨタ。しかしリスクがないわけでない。ひとつは部品調達の滞りだ。コロナ禍の影響により東南アジアからの部品調達がままならず、需要に追い付かない状態が続いている。そのため販売ペースも落ちている。

また半導体不足も不安材料の一つだ。PCやスマートフォンに必須の半導体は自動車産業にももはや不可欠。以前は電子制御に使われる程度だったが、自動車の多機能化や運転を支援するADASにも必要とされている。

そしてもう一つの不安要因は原材料の高騰だ。原材料が高騰することにより当然生産コストも上がる。

リスクをいかに回避していくかがカギ

過去最高の純利益のトヨタ。しかし、部品調達の滞りや半導体不足、原材料の高騰といった不安要素もあり、先行きは不透明だ。こうしたリスクを回避し、いかに企業経営を進めていくか手腕が問われる。

文・しらいはるか

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