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健康管理の重要アイテムになったスマートウォッチは日進月歩で進化を遂げており、ストレス計測や心電図、血中酸素飽和度など、医療機器が行っていたような計測ができるようになってきました。
そこで本記事では、スマートウォッチの最新「健康管理」機能をピックアップ。
ますます高まる健康ブーム。ここで紹介する機能はスマートウォッチ選びの重要なファクターになるはずです。
以下、各ブランドが展開するスマートウォッチの最新の健康機能を紹介していきます。
こんなにもある!スマートウォッチの最新の健康機能
ストレス計測
Fitbit Sense
これまで心拍計などのデータを使ってストレスレベルを計測するスマートウォッチは多数存在しましたが、Fitbitの最新モデル「Sense」は、ストレス計測のためのEDAセンサーを世界ではじめて搭載したモデルです。
このEDAセンサーは、ユーザーが手のひらを文字盤にのせると、発汗時の皮膚電気活動をスキャンし、ストレスレベルを測定します。アプリでは、睡眠や活動レベルと組み合わせたストレススコアを表示できます。
血中酸素飽和度
Apple Watch SERIES 6
『Fitbit』の測定酸素変動量アプリ
血中酸素飽和度とは、とりこんだ酸素が、どれくらいの割合で赤血球と結合し体内に運ばれているのか割合で示したものです。
健康な人は95〜99%の範囲に収まるとされ、健康状態を判断するための指標となっています。
Apple Watch では、医療や診断目的ではなく、あくまでウェルネス目的とはいえ、SERIES 6から血中酸素ウェルネスが測定できるようになり注目を浴びています。
Fitbitの対応モデルでは、推定酸素変動量として睡眠中の血中酸素濃度の変化をアプリで見ることができます。
この機能を搭載したスマートウォッチは現在増加中です。
月経周期
Apple Watch
月経周期を記録することによって、妊娠しやすい期間、排卵日を予測したり、健康状態などを追跡できたりする機能。
とくにFitbitやApple Watchの月経周期アプリが有名で、スマートウォッチを活用して「妊活」をするカップルも増えています。
心電図
なかなか日本では認可が下りませんでしたが、ついに今年から使用可能になったApple Watchの心電図アプリ。Apple WatchではSeries4以降にこのアプリが搭載されており、諸外国では一足早く使用されていました。
また、FitbitのSenseやWiththingsのScanWatchもECGセンサーを搭載しています。
この機能がいち早くアンロックされていた海外では、心電図機能によって命を救われた例も複数。今後は日本でも健康の大きな支えになっていくでしょう。
手洗いアプリ
Apple Watch
Wear OS
Fitbit Clean Cues
新型コロナウイルス感染症対策の一環として、手洗いが推奨されていますが、スマートウォッチにも手洗いアプリやウォッチフェイスが準備されています。
Apple WatchはSeries4以降で対応しており、ユーザーが手洗いしていることを感知すると、自動的に20秒のカウントダウンが開始。20秒未満でやめてしまうと、最後まで洗うようアラートが出ます。
また、帰宅後数分手を洗わなかった場合は、通知される機能もあリます。「Wear OS」にもデフォルトで手洗いアプリがインストールされており、起動すると40秒のカウントダウンタイマーが開始され、3時間後にリマインドされます。
Fitbitはサードパーティの「Clean Cues」という手洗いを促す手洗いリマインダー文字盤が有名です。手洗いをしないと60分ごとにブザーで通知。「手洗いを始めましょう」という表示をタップすると、20秒のカウントダウンが始まり、経過後ブザーで知らせてくれます。
マインドフルネス
スマートウォッチ各社はココロの健康についても積極的にコミットします。
とくに近年はコロナ禍による閉塞感から、人々のストレスが問題になってきており、マインドフルネスに注目が集まってきています。
そこで再び注目されているのが「深呼吸」です。
もっとも簡単に行え、その効果が広く認められているマインドフルネス行為である「深呼吸」は、各ブランドのスマートウォッチに、アプリがプリインストールされていることが多いです。
下の写真で紹介しているブランド以外でも、GarminやPolarのスマートウォッチにも深呼吸アプリが入っています。よりマインドフルネスを重視する人向けの取り組みはFitbitが先行しており、さまざまな瞑想セッションを開発し、アプリで公開しています。
深呼吸アプリ
Apple Watch
Wear OS
Fitbit
『Fitbit』アプリ
摂取カロリー
消費カロリーはほとんどのスマートウォッチが自動で計算してくれますが、摂取カロリーはユーザーが手動で入力するしかありませんでした。「GoBe 3」は摂取カロリーを自動で記録できる世界で唯一のスマートウォッチ。もちろん燃焼カロリーは自動で算出されるので、これ1本あれば、カロリーバランスが一目瞭然になります。
GoBe3
皮膚温度
発熱を伴う新コロナウィルス感染症の流行によって、人々の体温への意識が高まっており、体温計付きスマートウォッチの登場にも期待が高まっています。
とは言え、腕から体温を測るのは技術的ハードルが高いのも事実。Fitbitが提示したのは、皮膚温度というソリューションです。
Fitbit Senseには皮膚温度センサーが搭載され、その変化をモニタリングできます。いわゆる「37.7℃」というような体温が測れるわけではありませんが、変化が分かれば、体調の異変も分かるという考え方です。
Fitbit Senseで計測され、アプリに記録された皮膚温度情報。皮膚温度そのものは重要ではなく、あくまで変化をみるために使用されています。上写真は1カ月の皮膚温度平均と、現在の皮膚温度の差を表しています。
Fitbit Premium
Fitbitが提供する有料サブスクリプションサービスが「Fitbit Premium」です。Fitbitのデバイスが手に入れたデータをより詳しく解析してユーザーに届けたり、会員向けのマインドフルネスコンテンツを利用できます。
スマートウォッチで膨大なデータをとったはいいが、その情報を解釈して日々の健康管理に活かすのは、ユーザーにとってなかなか難しいこと。今後「Fitbit Premium」がデータの解釈を担当し、パーソナライズされたアドバイスを行える領域がさらに増えれば、スマートウォッチが専属ドクターと呼ばれる日が近づくはずです。
詳細なデータがまとめられている「ウェルネスレポート」。自分の状況を把握するためだけではなく、医師に伝えるための資料としても役立ちます。
チャレンジやアドベンチャー、ワークアウトのプログラム、また瞑想のためのコンテンツなど、「Fitbit Premium」会員限定のサービスも多いです。
ユーザーの行動履歴から、いまの状況に最適なワークアウトのプランも自動的に作ってくれます。
データに関しても、通常版より豊富な情報を知ることができます。睡眠中の心拍も会員限定です。
耳の健康
聴力と認知能力の低下に関連性を指摘する研究もあることから、耳の健康には普段から十分注意を払いたいものですね。世界保健機関(WHO)が長時間聞き続けると耳に有害な影響があると認めた数値が90デシベル。Apple Watch には、その音を感知すると、ユーザーに注意をうながすアプリがデフォルトで入っています。
Nightly Recharge
PolarIgnite
Polarの睡眠分析「Nightly Recharge」は一歩進んだ技術。睡眠時間やその深さ・浅さだけではなく、睡眠中の自律神経が、交感神経と副交感神経、どちらが優位に働いているかを見ることで、睡眠の質を多角的に測定。前日のカラダとメンタルの疲れがどれほど癒されているかを6段階で評価してくれます。
GARMIN HEALTH
Garminは世界の健康意識の高まりを受け、グローバルプロジェクト「Garmin Health」を日本でも提供します。このプロジェクトは、企業や自治体における従業員の健康管理を『Garmin』がサポートしたり、研究機関向けに「Garmin Health API」や、さまざまなSKDを提供することで、データ活用を円滑にするものです。
提供元・Smart Watch Life
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