家電選びでは高額商品を購入するケースも多いため、よく利用する家電量販店でポイント多重取りができるとメリットは大きい。ここでは、最大5重取りが可能なビックカメラでのポイント多重取り方法を紹介しよう。
ビックカメラでポイント多重取りするための基礎知識
ポイント多重取りとは、1回の支払いでクレジットカードのポイントや電子マネー決済ポイント、共通ポイント、店舗独自のポイントなどを一度に獲得することをいう。
2重にポイントを獲得すると「ポイント2重取り」、3重なら「ポイント3重取り」となる。難易度は高いが、ビックカメラではポイント5重取りも可能だ。
まず、ビックカメラのポイント多重取りの基礎知識を紹介しておこう。
ビックカメラでは「ビックポイント」を貯めるのが基本
ビックカメラで貯まる共通ポイントは「dポイント」「Pontaポイント」「楽天ポイント」だ。一部商品・サービスを除き、基本的には5%分のポイントが貯まる。
ただし、ビックカメラが提供する「ビックポイント」では、基本10%のポイント還元を受けられる。こちらのポイントを貯めた方が圧倒的にお得だ。ビックカメラをめったに利用しないため、ポイントの使い道に困る……といったケースを除けば、基本的には「ビックポイント」を貯めるべきだろう。
「ビックポイント」は支払い方法により8%か10%が付与される
「ビックポイント」では、一部商品・サービスを除き、基本的には商品購入代金(税込)の10%分のポイントが付与される。ただし、10%還元は、現金、ビックカメラグループの提携クレジットカードや商品券、デビットカード(銀行キャッシュカード)、電子マネー(Suicaなど交通系・WAON・楽天Edy・nanaco・ゆめかなど)、ビットコインで支払った場合のみの適用だ。
一方、ビックカメラグループと提携していないクレジットカード・商品券と、後払い式電子マネーの「iD」「QUICPay」は8%還元となる。なお、クレジットカードは主要なカードがほとんど使えると考えてよい。
スマホ決済(バーコード・QR決済)は主要なものがほとんど使え、8%還元となっている。
《主要な決済方法ごとのビックポイント還元率》
ポイント還元率 | 支払い方法 |
---|---|
10% | ・現金 ・ビックカメラグループの提携クレジットカード (ビックカメラSuicaカード・ビックカメラ J-WESTカード・ ビックカメラ JQ SUGOCA・コジマ×ビックカメラカード) ・ビックカメラグループの商品券 ・デビットカード(銀行キャッシュカード) ・電子マネー (Suicaなど交通系・WAON・ 楽天Edy・nanaco・ゆめかなど) ・ビットコイン |
8% | ・上記以外のクレジットカード ・上記以外の商品券 ・後払い式電子マネー「iD」「QUICPay」 ・スマホ決済(バーコード・QR決済) |
電子マネー決済なら「楽天Edy」+「リクルートカード」がおすすめ
後払い式電子マネー「iD」「QUICPay」を除くと、主要な電子マネー決済は10%還元のため、必然的に支払い方法の選択肢のひとつとなる。
中でもポイント多重取りを目指すなら、合計11.5%還元の「ビックカメラSuicaカード」でチャージした「Suica」、もしくは合計11.7%還元の「リクルートカード」でチャージした「楽天Edy」のいずれかがおすすめだ。これについては後述する。
プリペイドカード「Kyash」について
「Kyash」はポイント多重取りで重宝されているプリペイドカードだ。具体的には、クレジットカードから「Kyash」へチャージして、その「Kyash」からさらに電子マネーなどへチャージすることで3重取りとなり、月間5万円のチャージ分までは、クレジットチャージポイントと電子マネー決済ポイントに「Kyash」ポイント0.2%を上乗せできる。ビックカメラでは、「ビックポイント」も加えての4重取りが可能だ。
なお、「Kyash」へチャージ可能なクレジットカードは、VISAまたはMasterCardブランドのカードとなる。
ビックカメラでポイント多重取りする5つの方法
それではビックカメラでポイント多重取りする方法について、具体例を挙げて紹介しよう。
【ビックポイント+提携クレジットカード決済ポイント】でポイント2重取り
10%還元対象のビックカメラ提携クレジットカードを持っているなら、まずお手軽なのが「ビックポイント」と、クレジット利用ポイントの2重取りだ。
イオンカード発行の「コジマ×ビックカメラカード」で支払うとビックカメラで10%還元を受けられ、さらにクレジット決済ポイントとして5%分のポイントが付与されるので、合わせて10.5%の還元率となる。
ビックカメラの利用で貯まるのは「コジマポイント」だが、このポイントはそのままビックカメラで使えるので、実質的に「ビックポイント」と同じものと考えてよい。新規入会時にコジマポイント1,000ポイント(1,000円相当)がプレゼントされるのも、このカードの大きなメリットだ。
一方、「ビックカメラJQ SUGOCAカード」もビックカメラで10%還元を受けられ、クレジット決済ポイント0.5%分と合わせて合計10.5%還元となる。
このカードでは、カード搭載の電子マネー「SUGOCA」にチャージしての支払いも可能だ。しかし、ビックカメラでの支払いでは電子マネー決済ポイントが付与されないので、3重取りとはならない。クレジットチャージ時の0.5%との2重取りで同じく10.5%還元となる。
《ビックカメラでのポイント獲得例》
クレジットカード名 | クレジット 利用ポイント還元率 |
「ビックポイント」 の還元率 |
合計還元率 |
---|---|---|---|
コジマ× ビックカメラカード |
0.5% | 10% | 10.5% |
ビックカメラJQ SUGOCAカード |
【ビックポイント+電子マネーへのクレジットチャージポイント】でポイント2重取り
「ビックカメラSuicaカード」による支払いでは「ビックポイント」の10%還元が適用され、さらにクレジット決済ポイントとして1%分がプラスされて、合計で11%還元となる。
ただし、このカードで「モバイルSuica」へのチャージ・オートチャージを行うと、クレジットチャージポイントとして1.5%還元を受けられるので、その「Suica」をビックカメラで使うと合計11.5%のポイント還元率となる。同じ2重取りでもこちらが0.5%多いので、ぜひこちらの支払い方法を選択したい。
《ビックカメラでのポイント獲得例》
クレジットカード名 | Suicaへのクレジット チャージポイント還元率 |
「ビックポイント」 の還元率 |
合計還元率 |
---|---|---|---|
ビックカメラ Suicaカード |
1.5% | 10% | 11.5% |
【ビックポイント+電子マネーへのクレジットチャージポイント+電子マネー決済ポイント】でポイント3重取り
支払い時にポイントが付与されるタイプの電子マネーにクレジットカードでチャージすると、電子マネーの決済ポイントとクレジットチャージポイントの2重取りとなり、そこへ「ビックポイント」がプラスされると3重取りとなる。
おすすめは、1.2%還元の「リクルートカード」(VISAブランドかMasterCardブランドを選択)を使い、決済時に0.5%分のポイントが付与される「楽天Edy」にチャージする組み合わせだ。
「楽天Edy」といえば、「楽天カード」との組み合わせも思い浮かぶ。「楽天Edy」へのクレジットチャージ時は、通常1%の還元率が半分の0.5%となるので、「リクルートカード」でチャージした方が合計の還元率は高くなる。
ただし、「リクルートカード」では、月間3万円を超える電子マネーチャージ分に対してポイントが付与されないので、高額商品の購入には向かない。この点には注意が必要だ。
その他、「セブンカード・プラス」と「nanaco」の組み合わせや、「ビックカメラJ-WESTカード」と「SMART ICOCA」の組み合わせでも同様の3重取りが可能。「ビックカメラJ-WESTカード」の場合、直接クレジット決済で支払うよりも、いったん「SMART ICOCA」にチャージして支払った方が、0.5%分還元率が高くなる。
《ビックカメラでのポイント獲得例》
クレジットカード名 | クレジットチャージ ポイント還元率 |
電子マネー 決済ポイント還元率 |
「ビックポイントカード」 の還元率 |
合計還元率 |
---|---|---|---|---|
リクルートカード | 1.2% | 0.5% | 10% | 11.7% |
楽天カード | 0.5% | 0.5% | 11% | |
セブンカード・プラス | ||||
ビックカメラ J-WESTカード |
【ビックポイント+「Kyash」へのクレジットチャージポイント+「Kyash」による電子マネーチャージポイント+電子マネー決済ポイント】でポイント4重取り
クレジットチャージしたプリペイドカード「Kyash」から、さらに電子マネーへチャージすることで、クレジットチャージポイント+「Kyashポイント」+電子マネー決済ポイントの3重取りとなる。ここに「ビックポイント」が加われば、4重取りだ。
ただし、電子マネーにチャージ可能な「Kyash」は「Kyash Card」という種類のみで、発行は有料(900円)となる。また、クレジットチャージした分は月間100ポイント(5万円利用分)の付与上限がある。「Kyash Card」を新たに作るならその点に留意したい。
クレジットチャージに使うカードは「リクルートカード」「楽天カード」「dカード」など高還元率のものがいいだろう。
《ビックカメラでのポイント獲得例》
クレジットカード名 | クレジット チャージ ポイント還元率 |
Kyash ポイント還元率 |
電子マネー 決済ポイント還元率 |
「ビックポイントカード」 の還元率 |
合計還元率 |
---|---|---|---|---|---|
リクルートカード | 1.2% | 0.2% | 0.5% | 10% | 11.9% |
楽天カード | 1% | 11.7% | |||
dカード |
【ビックポイント+「Kyash」へのクレジットチャージポイント+「Kyash」による電子マネーチャージポイント+電子マネー決済ポイント+Gotcha!Mallクーポン】でポイント5重取り
電子クーポンなどが当たるネットサービス「Gotcha!mall(ガッチャ!モール)」で3%分ポイントアップするクーポンが当たることがある。抽選は1日3回まで可能だ。
これを上記の4重取りにプラスして5重取りにすると、最大14.9%還元となる。他の2重取りや3重取りにプラスしてもいいだろう。
《ビックカメラでのポイント獲得例》
クレジット カード名 |
クレジット チャージ ポイント還元率 |
Kyash ポイント還元率 |
電子マネー 決済ポイント 還元率 |
「ビック ポイントカード」 の還元率 |
Gotcha! Mallクーポン (プラス3%クーポン) |
合計還元率 |
---|---|---|---|---|---|---|
リクルートカード | 1.2 | 0.2 | 0.5 | 10 | 3 | 14.9 |
楽天カード | 1 | 14.7 | ||||
dカード |
ビックカメラをよく使うなら最低でも2重・3重取りは狙いたい
ここでは5重取りまでのパターンを紹介したが、「Kyash Card」など初期費用がかかるものや、抽選に当たる必要がある組み合わせなど、難易度の高いものも含まれている。
ビックカメラでの多重取りの考え方が理解できていれば、ここで紹介した以外のクレジットカードや電子マネーの組み合わせでもポイント多重取りは可能だ。ポイント2重・3重取りまでは容易なので、まずはそこから狙っていこう。
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