カップ麺が出来上がるまでの3分間。ずっと見守ることはなく、多くの人は目を離して、他のことをしているのではないでしょうか。再び様子を見た時に「うわぁっ!」と思わず声をあげたくなるフタ押さえを、現代アートを手掛けている現代美術二等兵ふじわらさんが作ってTwitterに投稿。そのリアルさが話題になっています。
現代美術二等兵ふじわらさんが「一旦 目を離したら『うわぁっ!』っとなるカップ麵のフタおさえ 作りました。。。」とTwitterに投稿した写真には、麺や具が溢れて今にもこぼれそうになっている瞬間……を再現したフタ押さえ。時間が経ちすぎて、とんでもないことになってしまった……!と焦ってしまいそうな光景です。
「フタ押さえのフィギュアなどは既存でありますが、フタ押さえに特化するなら、もっと違うものでもいいんじゃないかなぁ……と」と、今回の作品を作ったきっかけを話してくれた現代美術二等兵ふじわらさん。いや、違うものを作るのは良いと思うのですが、これほど違うとは……。
それにしても、見れば見るほどリアルです。麺はエポキシパテ(接着力の強いエポキシ樹脂を成分にした接着パテ)を薄く伸ばし、完全に硬化する前に細く切り、曲げておいたら色も似ていて「良い具合になりました」とのこと。
さらに具はカップ麺のプラモデルも買って、パーツを流用しようと思ったそうなのですが「エビやタマゴだけ使っちゃうのもなぁ……と、結局自作しました」と、カラーの粘土で作ったと教えてくれました。確かに、フルスクラッチの方が全体のバランスも馴染みやすいかも。
また、見た目のインパクトだけでなく、しっかりフタ押さえとしても使えるように作ったそうです。フタの一部だけを固定するものに比べ、全体を押さえるので熱が逃げにくく、機能面も優れていそうですね。
完成するまでの時間について「仕事の合間にちょこちょこ進めていたので1週間くらいかかりましたが、これだけに集中してやれば1日で出来ると思います」と語る現代美術二等兵ふじわらさん。これだけのクオリティーのものを、そんな短時間で作ってしまうなんて本当に凄いですね。
この投稿には7万件以上のいいねが付いていますが、現代美術二等兵ふじわらさんは「ここまでみなさんに喜んでもらえるとは思っていなかったです」と驚いている様子。コメント欄には「ま、紛らわし過ぎますw」「知らなかったらギョッとする」「発想が凄い」など多くのコメントや、7万件を超える「いいね」が寄せられ、写真を見た人たちを楽しませています。
<記事化協力> 現代美術二等兵ふじわらさん(@f2touhey)
(佐藤圭亮)
提供元・おたくま経済新聞
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