20S Black Selectionは314万500円という価格ながら充実の装備
















今回の試乗車は、2024年に追加設定された「20S Black Selection(2WD)」です。 車両本体価格314万500円に、オプションとしてソウルレッドクリスタルメタリック(7万7000円)、BOSEサウンドシステム(8万2500円)、ナビゲーション用SDカード アドバンス2(5万5920円)が追加されています。 20S Black Selectionのエクステリアは、ドアミラーとフロントグリル、シグネチャーウイング、さらに19インチホイールをブラックで統一。 インテリアは、上位グレードと同じハニカムブラックとサテンクロームメッキのパネルに、合成皮革とグラリュクスによる専用のコンビシートには赤ステッチを施してスポーティさを演出しています。 運転席の10wayパワーシート、運転席と助手席のシートヒーター、ステアリングヒーターは標準装備。運転支援には、追従走行機能とステアリングアシスト機能を合わせたクルージング&トラフィックサポート(CTS)が用意され、ロングドライブにおけるドライバーの疲労を軽減します。 またワイヤレス充電やApple CarPlayワイヤレス接続機能、USB端子タイプCをフロントに、タイプAをリアに、それぞれ2個設置しています。

久しぶりにステアリングを握った2.0Lガソリンエンジンの20S Black Selectionは、ディーゼルエンジンのXDにくらべて約100kg軽い車体に、GVCプラスの採用をはじめ数々の改良が施されたことで非常に軽快な印象です。 エンジン本体の軽さもあって、ステアリングを切った際のフロントの入りが良く、人馬一体感を味わえるモデルとなっています。 最高出力115kW(156PS)/6,000rpm、最大トルク199Nm/4,000rpmという2.0L直4ガソリンエンジンは、勾配のきつい上り坂や高速道路の合流などでは非力さを感じるシーンもありますが、これは同じCX-5のディーゼル車に比べたときに感じるポイントで、20Sだけに乗っている限りは、街乗りから高速道路まで過不足なく仕事をしてくれるはずでストレスはありません。 むしろ、充実した装備に300万円+十数万円の新車価格を考えれば、積極的に選ぶ理由は十分と感じました。