担保評価額(住宅および土地)の50%または60%が融資限度額となるのが一般的で、8,000万円が上限となることが多いです。
長期優良住宅の場合や年齢によっては割合が高くなることもあります。
変動金利型や一定期間の固定金利型が多く、金利は定期的に見直されます。
民間の金融機関では概ね3%~4%台で設定されていますが、公的機関の「不動産担保型生活資金」は1%台と低金利です。
リバースモーゲージのメリット
1. 自宅に住み続けながら資金調達ができる高齢者にとって、住み慣れた自宅を手放すことは精神的な負担が大きいものです。
リバースモーゲージなら、自宅を売却することなく、まとまった資金や定期的な収入を得ることができます。
2. 毎月の返済負担がない通常のローンとは異なり、存命中は元本の返済が原則として不要です。
毎月の支払いは支払利息のみという場合が多く、手元資金の流出を抑制できます。
リバースモーゲージのデメリット
1. ”長生きしすぎ”で家を失い、借金が残る可能性がある融資限度額に達した場合、その後の融資が途絶え、生活に支障が出る可能性があります。
金融機関によっては契約期間(最終返済期限)が設けられている場合があり、想定よりも長生きして契約期間が終了すると、元金と利息の一括返済が求められます。
一括返済できない場合、契約者が存命でも自宅を売却して返済する必要が生じます。
自宅の売却価格が借入金残高を下回った場合、差額の借入金が残ってしまい、最終的に自宅も失い、借金だけが残るリスクがあります。
一見、おカネのない高齢者から自宅を取り上げるのかと理不尽なようにも見えますが、融資をする金融機関からすれば、それもやむを得ないものだと言えます。
2. 相続人に負担をかける可能性がある契約者が亡くなった際、相続人は自宅を売却して借入金を返済するか、現金で一括返済するかを選択する必要があります。