Joint Statement on a United States-European Union Framework on an Agreement on Reciprocal, Fair, and Balanced Trade
米国・欧州連合間の相互的、公正かつ均衡のとれた貿易に関する協定の枠組みに関する共同声明
ホワイトハウス 2025年8月21日
米国と欧州連合は、相互的、公正かつ均衡の取れた貿易に関する協定の枠組み(以下「枠組み協定」)について合意に達したことを発表する。本枠組み協定は、公正かつ均衡の取れた相互利益となる貿易・投資への我々のコミットメントを具体的に示すものである。本枠組み協定は、世界最大級の規模を誇る我々の貿易・投資関係を確固たる基盤に置き、両経済圏の再工業化を活性化させる。これは、欧州連合が米国の懸念を認識し、貿易不均衡を解消し、両経済圏の潜在力を最大限に解き放つための共同の決意を反映したものである。米国と欧州連合は、本枠組み合意を、今後さらに拡大し追加分野をカバーするとともに、市場アクセスを継続的に改善し貿易・投資関係を強化するプロセスにおける第一歩とすることを意図している。
続いて19項目の合意事項が並んでいますが、日本でまったく報道されていない脱炭素・サステナビリティにかかわる部分を抜粋します。
5. 米国と欧州連合は、安全で信頼性が高く多様なエネルギー供給を確保するため、二国間エネルギー貿易を制限する可能性のある非関税障壁への対応を含む協力に取り組むことを約束する。この取り組みの一環として、EUは2028年までに総額7,500億ドル相当の米国産液化天然ガス(LNG)、石油、原子力関連製品の調達を計画している
11. 欧州委員会は、炭素国境調整メカニズム(CBAM)における米国中小企業の取扱いに関する米国の懸念を認識し、最近合意された最低限の例外の拡大に加え、CBAMの実施において追加的な柔軟性を提供するよう取り組むことを約束する。