「I Love you」という題名のメールには、「添付しているラブレターをチェックしてください」という旨の本文と、「LOVE-LETTER-FOR-YOU.TXT.vbs」というファイルが添付されています。

自分へのラブレターだと勘違いしたユーザー、もしくは訳も分からずとりあえず中身をチェックしようとしたユーザーによって、ファイルが実行されると感染するのです。

感染したデバイスは、内部のさまざまなファイルを上書きして破壊。

加えて、アドレス帳に記録されている連絡先に同様の「ラブレター」を自動送信します。

世界に広がるまでわずか数時間しかかからず、10日以内にペンタゴン、CIAのコンピュータを含む4500万台のデバイスが感染したと言われています。

世界中のコンピュータの10%が感染しており、全体的な被害総額は100億ドルを超えると推定されました。

マイドゥーム(Mydoom)

巧妙なメールで欺く「マイドゥーム」
巧妙なメールで欺く「マイドゥーム」 / Credit:Canva

マイドゥームは2004年に初めて発見されたコンピュータウイルスです。

コンピュータウイルス「ラブレター」と同じく、電子メールを介して感染していきます。

添付ファイルの実行によってのみ感染するため、メール本文を読むだけでは大きな問題になりません。

しかしマイドゥームは、自身のメールの内容を「送信エラーメッセージ」に見せかけてきます。

例えば、「宛先にメールが正しく送信されませんでした」という旨のメッセージが届き、多くの人はついつい警戒心を緩めて添付ファイルを開いてしまうのです。

感染したデバイスではバックドアが生成され、コンピュータの乗っ取り・遠隔操作が可能になります。

また特定の企業のWebサイトを攻撃するようにもなるのだとか。

さらにアドレス帳の連絡先に対して同様のメールを自動送信していきます。

マイドゥームは、こうした巧妙な罠によって「ラブレター」よりも早く世界中に拡散。