ご覧のように小骨が比較的柔らかいイワシは、20cm級までの小さいサイズであれば、小骨ごと食べられると考えてよいだろう。となればイワシの下ごしらえは小骨も一緒に食べる前提で、

・やや硬い頭と尾を切り離す
・腹の部分だけを切り離して、苦みの基となる内臓を取り除く
・生臭みを取り除く(塩水で洗う、酒を降る、薄く塩コショウを降る、味付けに生姜や梅干しを使う)

の3点を最低限の下ごしらえとして基本にするとよいだろう。もちろん、非常に小さいサイズは頭も尾も内臓も全て一匹丸ごと食べるのもアリだ。

「魚は好きだけど小骨は嫌い!」サビキ釣りで釣った小魚を美味しく食べる調理法頭・尾・内臓を切り落とす下ごしらえ(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)

 

硬い小骨は火で攻略

では小骨が硬い、やや硬い他の魚はどうだろうか。食べる時に小骨を残して身をだけを食べるという手もあるが、それも小さいサイズだと面倒で、小骨も一緒に食べる前提で調理する場合も考える必要がある。

小骨が硬い小魚は、小骨に火を通すしかないのだ。先にあげたイワシの下ごしらえ基本3点を施した後に小骨に火を通す方法は、

・低温の油で少し時間をかけて揚げる(※揚げ調理の最後は高温にしてカラッとさせる)
・時間をかけて煮る
・圧力鍋を使って小骨まで柔らかくする

のいずれかだ。

「魚は好きだけど小骨は嫌い!」サビキ釣りで釣った小魚を美味しく食べる調理法小骨の硬い魚は煮る時間も長めに(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)

酢を使って保存食に

作りたてを食べるのも美味しいが、何十匹も釣れた場合は1日では食べきれないので、調理後の魚を冷凍または冷蔵で保存食とする場合もあるだろう。

その中で、一旦揚げた小魚を刻んだ野菜と一緒に調味料に漬け込んで冷蔵する南蛮漬けやマリネは、調味料に酢が入っているので、小骨にも染みて柔らかくしてくれる効果もあるから有効なので、試してみてほしい。

「魚は好きだけど小骨は嫌い!」サビキ釣りで釣った小魚を美味しく食べる調理法保存食の南蛮漬けも有効(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)

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