そして23日に行われた住民投票で頼清徳総統は、74%を超える賛成票が投じられた「投票結果を尊重し、社会が多様なエネルギーの選択を望んでいることを理解している」と述べた。来るべき中国による封鎖に備えて、台湾は一刻も早く原発の再稼働に踏み切るべきである。

26日午後に本稿を書き上げてメールをチェックすると、「住民投票が否決されたにもかかわらず、台湾電力は第1~3原発の再稼働条件を検討している」との『台湾聯合報』のニースレターが7時56分に配信されていた。

記事に拠れば、台湾電力の曾文生会長が昨日25日、第3原発再稼働の住民投票は基準を満たさなかったものの、台湾電力は第1原発、第2原発、第3原発の現状を同時に調査し、再稼働の条件が整っているかどうかを明確にすると述べた。これは頼清徳総統の23日夜の談話を受けたものであり、再稼働への第一歩が踏み出されたと考えて良かろう。