あなたは、鉱物の名前がどうやって付けられているかご存知ですか?
鉱物の名前の由来は、その鉱物の色や産出地など、いろいろなものがありますが、中には人名が付けられている場合も少なくありません。
有名なところではスベロニアの自然科学者ジグムント・ゾイスの名が由来の鉱物「ゾイサイト(灰簾石)」などが例として挙げられます。
2022年現在、人名が付けられた鉱物はなんと157種類にのぼります。
うち、日本人の名前が付けられているのは55種類もあります。
今回はその中でも、日本人の名前が付けられた鉱物を厳選して5種類、ご紹介いたします。
目次
- 新種鉱物の名前はどうやって決まるの?
- 日本人の名前が付けられた鉱物5選
新種鉱物の名前はどうやって決まるの?
新種の鉱物が見つかった時には、国際鉱物学連合(International Mineralogical Association)の中にある「新鉱物の命名・分類のための委員会(Commission on New Minerals, Nomenclature and Classification)」に申請します。
この申請の際には、発表者があらかじめ鉱物の名前を決めておく必要があります。
ここで審査を受け、承認されることによって、新種の鉱物の名前が決まるのです。
新種鉱物には自分の名前を付けられない?
新種の鉱物の名前を付けるにあたっては、いくつかのルールがあります。
たとえば、名前の由来となるパターンは大きく分けて、
- 人名
- 産出地名
- 化学組成
- 鉱物の色など、外観や形態
の4種類になります。
中でも、人名には「発表者の名前を付けることはできない」というルールがあります。
そのため、人名を付ける際には、その鉱物に関係する研究をした人、発表者の先生や先輩の名前を付けるのが一般的です。
また、鉱物の名前の最後には、ギリシャ語で「石」を意味する「ite(アイト)」や「lite(ライト)」を付ける必要があります。