典型的な愛国無罪です。
<事例2>北朝鮮の出産強要政策
<事例2>アジアプレス・ネットワーク 2024/04/30
なぜ北朝鮮の女性は子どもを産まなくなったのか?(3)
金正恩政権は昨年12月、平壌で開かれた「母親大会」を機に、出産奨励政策を積極的に宣伝し、多様な支援を打ち出す一方、女性の間に現れている結婚忌避現象をなくし、革命的な家庭づくりに賛同するよう積極的に訴えているという。
「(出産する世帯に対して)国から食糧も支援し、女盟(女性同盟)などを通じて、『税外負担』を免除し、妊産婦を支援すると通達しました。宣伝も強化しています。母親としての役割を果たさなければならない、(子どもを持たずに)独り身で暮らすというのは資本主義的な考えだ、子どもが一人だけの家庭は愛国心が足りないと強調しています」「賢明な人たちは、妊娠しないようにします。産むとしてもひとり。2人産んだら、バカ扱いされます。もし貧しい家庭が子どもを産んだら、『子どもをコチェビ(浮浪児)にするつもりなのか』と露骨に言う程ですから」(協力者A)
「(未婚カップルの)同居、堕胎現象と闘争することについての会議がありました。『同居は、結婚を忌避して公序良俗を乱す行為とみなして処罰し、結婚登録をしないのは自分だけいい暮らしをしようとする非社会主義行為である。積極的に申告して闘争しなければならない』と通達しました」「一番激しく闘争するのは中絶です。隠れて手術をした人も、手術を受けた人も罰せられます。とりわけお金をもらって中絶手術を施した者に対しては、教化(懲役)に送ると脅しています」(協力者B)
昨年12月、自宅で中絶手術をした恵山(ヘサン)市病院の産婦人科助産員が、「労働鍛鍊隊」に送られた。手術を受けた女性はまだ若いという理由で法的処罰を受けなかったが、当局は彼女を呼び出して責め、侮辱したという。「労働鍛錬隊」とは、社会秩序を乱した、当局の統制に従わなかったと見なされた者、軽微な罪を犯した者を、司法手続きなしで収容して1年以下の強制労働に就かせる「短期強制労働キャンプ」のことだ。全国の市・郡にあり保安署(警察)が管理する。