1.3 結論 この報告書は、不確実性を明示的に認めた、より精緻で証拠に基づいたアプローチで気候政策に対する知見を提供します。自然要因と人間活動の両方による気候変動のリスクと便益は、信頼性が高く手頃な価格のエネルギーの確保と地域汚染の最小化という国家のニーズを考慮した上で、あらゆる「気候行動」の費用、効果、付随的影響と天秤にかける必要があります。地球の気候システムに対して精密で継続的な観測をすることに加えて、将来の排出量に関する現実的な仮定を立て、気候モデルの偏りや不確実性について再評価を行い、極端な気象の帰属研究の限界について明確に公表することが重要です。CO2の潜在的なリスクと便益の両方を認めるアプローチは、欠陥のあるモデルや極端なシナリオに依存するのではなく、情報に基づいた効果的な意思決定に不可欠です。
ビジネス
2025/08/21
米国の気候作業部会報告を読む⑬:一方的な削減は気候変動対策では無い
上記の「危険性認定」に関して、米国の政策の動向については以前に書いた記事があるので参照されたい。
・米国の気候作業部会報告を読む①:エネルギー長官と著者による序文 ・米国の気候作業部会報告を読む②:地球緑色化(グローバル・グリーニング) ・米国の気候作業部会報告を読む③:海洋酸性化…ではなく海洋中性化 ・米国の気候作業部会報告を読む④:人間は気候変動の原因なのか ・米国の気候作業部会報告を読む⑤:CO2はどのぐらい地球温暖化に効くのか ・米国の気候作業部会報告を読む⑥:気候モデルは過去の再現も出来ない ・米国の気候作業部会報告を読む⑦:災害の激甚化など起きていない ・米国の気候作業部会報告を読む⑧:海面上昇は加速していない ・米国の気候作業部会報告を読む⑨:それは本当にCO2のせいですか ・米国の気候作業部会報告を読む⑩:CO2で食料生産は大幅アップ ・米国の気候作業部会報告を読む⑪:災害のリスクは減り続けている ・米国の気候作業部会報告を読む⑫:CO2の価格は何ドルなのか
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