雲も地平線に近いところなら見えますが、頭上やその周辺ではもはや見えません。
ここまで来ると、さそり座にあるM4、ペガスス座にあるM15、いて座にあるM22などの球状星団が肉眼で見え始めます。
肉眼での限界等級は6.6〜7.0等です。
レベル2:代表的な真に空が暗い土地

ここまで来ると、光害の影響はほぼ皆無で、燦然と輝く星々が夜空に広がります。
夜空に雲がかかっていても、明るい星空の中にポッカリ開いた暗い穴や空洞にしか見えません。
多くの球状星団やメシエ天体(銀河や星雲)が肉眼で見え、望遠鏡を持ってすれば、本格的な天体観測ができるでしょう。
肉眼での限界等級は7.1〜7.5等です。
レベル1:優れた光害フリーの土地

そしてレベル1が、地球上で最も暗い夜空を指します。
光害の影響がまったくなく、大気光(地球の大気が放つ微弱な発光現象)も容易に見ることができます。
夜空が明るい星や銀河、球状星団で輝くのに対し、地上はほとんど真っ暗です。
木立に囲まれた草原で観測すれば、望遠鏡も手持ちの荷物、乗ってきた車や近くにいる観測仲間も見えないでしょう。
これぞ、天体観測家にとっての”涅槃(ニルヴァーナ)”と呼べる境地です。
肉眼での限界等級は7.6〜8.0等です。
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参考文献
This graphic shows how many more stars you can see under truly dark skies vs. city, suburban, and rural areas
https://www.businessinsider.com/what-dark-skies-look-like-how-many-more-stars-than-cities-suburbs