レベル9は最も光害が深刻な夜空を指し、全域に広がった光害のせいで、夜空はオレンジ色っぽく光っています。

ほとんどの星が肉眼には映らず、かろうじて月といくつかの明るい恒星が見える程度です。

このレベルだと、光害が人体の健康に影響を及ぼす可能性もあります。

たとえば、夜間に明るい光を浴びて体内時計が乱れると、睡眠障害や不安症、肥満、うつ病を発症するリスクが高まります。

肉眼での限界等級は4.0等以下です。

※ 限界等級(Naked-Eye Limiting Magnitude, NELM)とは、夜空の環境において、裸眼で見られる最も暗い星の等級を示したもの。1等星が最も明るく、数字が大きくなるほど星の光度は落ちる。

レベル8:都市部の空

レベル8の夜空
レベル8の夜空 / Credit: Glacier Breeze / Bortle Scale – Measuring Sky Brightness(youtube, 2021)

このレベルでも光害は非常に強く、夜空はオレンジ色か白っぽい灰色に輝きます。

空の明るさで、手元の本や新聞の文字も楽々と読めるほどです。

レベル9よりは肉眼で見える星もちらほら増えますが、まだほとんどの天体が見えません

肉眼での限界等級は4.1〜4.5等です。

レベル7:郊外と都市部の境

レベル7の夜空
レベル7の夜空 / Credit: Glacier Breeze / Bortle Scale – Measuring Sky Brightness(youtube, 2021)

光害にともなう強い光源が天上の四方八方にはっきり現れており、夜空全体がぼんやりと灰白色に染まっています。

雲は明々と照らされており、星もあまり見えません

肉眼での限界等級は4.6〜5.0等です。

レベル6:明るい郊外の空

レベル6の夜空
レベル6の夜空 / Credit: Glacier Breeze / Bortle Scale – Measuring Sky Brightness(youtube, 2021)