●この記事のポイント ①「IVS 2025 KYOTO」は過去最大となる1万2000人超の来場者を記録し、スタートアップ業界の熱気を示すイベントとなった。このイベントの成功を裏側で支えたキーパーソンの一人が、Growth Teamのリーダーである中村大睦氏である。 ②中村氏は、IVSを「起業家と投資家のため」の場から、「スタートアップに関わるあらゆる人のためのマーケット」へと進化させ、「人生の加速装置」として機能するようイベントの設計を改革した。 ③具体的には、来場者が目的の人物に効率的に出会えるよう、イベント会場の導線を再設計したり、展示会とは異なる「スタートアップマーケット」という新しい試みを導入したりした。

  2025年7月、京都で開催された日本最大規模のスタートアップカンファレンス「IVS2025」は、来場者が過去最大の1万3000人を突破し、スタートアップエコシステムの“熱”を象徴する場となりました。

 だが、この“熱狂”の舞台裏を誰がどのように支えていたのか、知る人は少ない。IVSでGrowth Teamを率いた中村大睦(だいむ)氏は、そのキーパーソンの一人だ。

 医療学科で学んだものの、より広い世界への憧れからスタートアップの世界へと飛び込んだ異色の存在。人生そのものを「人生ゲームのよう」と捉える彼が語るIVSの裏側には、熱狂の理由と、その仕掛けのすべてが詰まっていた。

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