エスノグラフィーとは、 「民俗学」とか「文化人類学」という意味です。文化人類学では、研究者達がたとえばアフリカの奥地などにいる少数民族の社会に入り、生活をともにしながら観察したりインタビューして、彼らの風習や価値観を解明していきます。

エスノグラフィーでは、この方法論をビジネスで応用して、実際に現場で行動を観察したり補助的にインタビューしたりして、行動の裏にある意味を考えていきます。

単なる顧客インタビューと比べると、観察を重視するエスノグラフィーの方が、より深く顧客の本音を洞察できます。だからマーケティングでもエスノグラフィーが注目されているのです。

観察を重視するデザイン思考とも相通じる方法論です。

全く異なる分野の方法論が、深いところで共通しているのは実に興味深いですね。

編集部より:この記事はマーケティング戦略コンサルタントの永井孝尚氏のオフィシャルサイト(2025年8月12日のエントリー)より転載させていただきました。永井孝尚氏のメルマガのご登録はこちらから。