地球上で最も深い”海の穴”を知っているでしょうか。
メキシコ国立南部国境大学(ECOSUR)の報告によると、ユカタン半島海岸沿いの「タアム・ジャ・ブルーホール(Taam Ja’ Blue Hole)」が、調査の結果、水深420メートルに達しており世界で最も深いブルーホールであるという。
これまでの世界記録は水深301メートルだったため、一挙に100メートル以上も更新したことになります。
では、この「ブルーホール」とは一体どういうものなのでしょうか?
研究の詳細は2024年4月29日付で科学雑誌『Frontiers in Marine Science』に掲載されています。
目次
- 「ブルーホール」はどうやって形成される?
- 水深420m!世界で最も深いブルーホールを発見
「ブルーホール」はどうやって形成される?
ブルーホール(blue hole)とは、海底下に見られる水中に没した大きな穴の地形のことです。
これまでの研究で、ブルーホールは数千年から数万年という長い時間をかけて形成されることがわかっています。
一般にブルーホールが最もよく見られる場所は、岩盤が浸食されやすい海岸地域です。
長い地球史において、海面は気候変動により上がり下がりを繰り返しており、今は水中に没している場所でもかつては海面の低下に伴って陸地になっていたところがたくさんあります。
こうした場所は陸地だった時代に降水や河川によって岩盤が浸食されて、窪みのような地形が形成されることがあります。
そして気候変動により再び海面が上昇することで、この窪みが水中に没します。
さらにこの窪みに海の水が浸透すると、岩盤のミネラル分が溶け出し、時間をかけてさらに穴が深くなっていきます。
こうして出来るのが「ブルーホール」です。

ブルーホールは現在、南太平洋のバヌアツやエジプト、日本では沖縄県の渡名喜島の近くなどで見つかっています。