一方で、天才的な技術者でもあったダ・ヴィンチがこのようなミスを犯すとは考えにくく、歴史家の中には「意図的に戦車の設計図を間違えて、後世の人間が作れないようにしたのではないか」と考える向きもあります。

もしかしたら、ダ・ヴィンチの脳内では、恐ろしい破壊力を持つ戦車のブループリントが完成していたのかもしれません。

第7位 オックスフォード電鈴

オックスフォード電鈴
オックスフォード電鈴 / Credit: ja.wikipedia

「オックスフォード電鈴(Oxford Electric Bell)」は、ロンドンのワトキンス&ヒル社が製作したベルで、なんと1840年からずっと鳴り続けています。

現在は、オックスフォード大学クラレンドン研究所の廊下に設置されていますが、2重のガラスケースに収められているため音を聞くことはできません。

ベルは2つの乾電池で動いており、「世界で最も長く鳴り続けている電池式の鈴」としてギネス世界記録にも認定されています。

奇妙な点は、とっくに”電池切れ”しているはずの乾電池が今も健在していることです。

その理由を解明するには、乾電池の組成を調べれば一発ですが、そのためにはベルを止めなければなりません。

180年間も鳴り続けているベルを止めるのは忍びないということで、専門家たちも「謎は謎のままで良いのではないか」と考えているようです。

いずれは電池切れする時が来るので、謎解きはそれからになるでしょう。

第6位 ネペンテス

「ネペンテス(Nepenthe)」は、古代ギリシャやエジプトで使われていた薬草です。

ギリシャ語由来の言葉で、ネ(Ne)は否定、ペンテス(penthes)は悩み。つまり、「悩みを消す」という意味になり、不眠症や不安症を緩和し、幸福をもたらす薬として用いられました。

文献上の初出はホメロスの『オデュッセイア』とされており、以来、数々の古文書に記述されています。

また、プリニウスの『博物誌』では、エジプト産の薬草で、憂いや哀しみを消し、心を軽くさせるとの薬効が記載されています。