目次
ヨーロッパのゴミ事情
ゴミが捨てられないときの対処法

ヨーロッパのゴミ事情

ヨーロッパを旅して驚いたのが、国や地域によって分別方法が全く違ったり、指定のゴミ袋が必要なエリアもあったりして、旅の序盤はかなり戸惑いました。

私たちは基本的に、キャンピングカー専用のRVパークなどに設置されているゴミ捨て場を利用しています。

こうした施設では、しっかりとした分別ルールが整っていて安心ですが、旅先によってはこうした設備が見つからないこともあります。

大型のコンテナ型ゴミボックス

ゴミが捨てられない!?キャンピングカー2年生活で学んだ分別&保管の裏ワザ
(画像=『MOBY』より 引用)

頼りになるのが、道路沿いに設置された公共のゴミ集積所。

多くの地域では、大型のコンテナ型ゴミボックスが並んでいて、誰でも使えるようになっています。

ただ、このボックスがかなり大きく、最初はどうやって開けるのか分からず困惑しました。

上から手で開けるタイプや、足元のバーを踏むと扉が開くタイプもあり、仕組みもさまざま。

慣れるまでは、ちょっとした冒険のようでした。

特に驚いたのが、ビン専用のゴミ箱。

ゴミが捨てられない!?キャンピングカー2年生活で学んだ分別&保管の裏ワザ
(画像=『MOBY』より 引用)

中にビンを落とすと割れる仕組みになっていて、捨てるたびに「ガシャーン」と大きな音が毎回響き、慣れるまでには少し時間がかかりました。

色分けされたコンテナボックス

ゴミが捨てられない!?キャンピングカー2年生活で学んだ分別&保管の裏ワザ
(画像=『MOBY』より 引用)

また、分別ルールも地域によって違います。

紙・プラスチック・ガラス・生ゴミなどが色分けされたコンテナに分けてスタイルが多いですが、その「色が何を意味しているのか」が分かりづらいことも。

「これは何用?」と近くにいる住民に教えてもらうこともしばしありました。

とはいえ、リサイクル意識が高いのがヨーロッパ。

場所によっては回収ボックスが非常に充実していて、使用済みの油を捨てるためのボックスや、古着専用のリサイクルボックスなどもあり、本当に助かります。

このようなインフラ整っていると、旅をしながらでも環境に配慮した生活ができるのはとてもありがたいです。

実際に訪れて感じた、ゴミ処理が厳しかった国

これまで旅したなかで、フランスやスペイン、ポルトガルなどでは、公共のゴミ集積所が整備されていて捨てやすい印象でした。

一方で、公共のゴミ箱がほとんど設置されていなく、ゴミの捨て方に厳しい国も存在します。

たとえば「分別ルールが超厳密」「住民以外はゴミを捨ててはいけない」「分別を間違えると罰金」と要注意の国も!

とくに、私たちの経験上、ゴミ処理が大変だったと感じた国は、スイス、ドイツ、オーストリア、オランダ、イタリアの一部山岳地域などです。

公共のゴミ箱がまったく見つからないことも多く、たとえゴミコンテナがあっても鍵付きで、住民専用のカードキーがないと開けられなかったりと厳重な場所もあり、旅をするのがとても大変でした。

ゴミが捨てられないときの対処法

上で説明したように、ヨーロッパの中にはゴミの捨て方が厳しく、「ゴミを捨てる場所自体がない」という状況に直面することもあります。

そんな時に実施している対処法をいくつかご紹介します。

ゴミを減らす工夫から

「そもそもゴミを出さない」ことを意識して暮らすようにしています。

例えば、買い物の際は、できるだけパッケージの少ない商品を選ぶよう心がけています。

また、施設で出たゴミはその場で捨てることができるので、買い物後、かさばるパッケージやトレー、プラスチックゴミは、購入した店内のゴミ箱へ処分するようにしています。

こうしたちょっとした工夫の積み重ねで、ゴミの量がぐっと減ります。

捨てられないときの保管方法

どうしてもゴミが捨てられない場合、私たちはニオイの漏れにくい袋に入れて、トランクルームのバケツに一時保管しています。

しかし、夏場は腐敗しやすいので要注意。

中でも鶏肉の骨など、ニオイが出やすいものは密閉性の高い容器に入れ、冷凍保存しておくこともあります。

冷凍しておけば、生ゴミ臭くなる心配もありません。

最後の手段は有料施設の活用

公共のゴミステーションが見つからない場合や、観光地などでゴミを捨てる場所が限られているときは、有料のキャンプ場やRVパークを利用することもあります。

施設によっては、利用料金にゴミの回収サービスが含まれていることが多く、安心して処分できます。