そして最終的には、しっかりとフライドポテトが完成しました。
このことは宇宙のような微小重力環境でも揚げ物ができることを証明しています。

宇宙船の中でも、宇宙ステーションの中でも、地球以外の惑星でも、揚げ物を食べることは可能なのです。
食材の調達や調理の難易度の高さなどから、宇宙での揚げ物が実現するのはまだ先ですが、揚げ物が大好きな人にとっては大きな希望となりました。
最後に研究チームは、「宇宙での揚げ物のプロセスを研究することは、従来の沸騰から微小重力下での太陽エネルギーによる水素製造まで、様々な分野の進歩に繋がります」と結論付けています。
この研究が水素製造などを見据えたものだったのか、それとも単に「何とかして宇宙でも揚げ物を食べたい」という願望が突き動かしたものだったのかは分かりませんが、いずれにしても揚げ物には地球を越えたポテンシャルがあるようです。
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参考文献
Flying frying in microgravity
https://www.esa.int/Science_Exploration/Human_and_Robotic_Exploration/Research/Flying_frying_in_microgravity
元論文
Is frying possible in space?
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0963996922013072?via%3Dihub
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
編集者
ナゾロジー 編集部