またプリンストン・プラズマ物理学研究所(PPPL)主任研究物理学者のAhmed Diallo博士(Marathon Fusion科学顧問)は「核融合中性子を利用したスケーラブルな金の変換法の発見は、技術経済の状況を根本的に変える可能性があります。Marathon Fusionの画期的な成果、すなわち核反応による商業規模の金合成は、核融合経済を再定義し、次世代発電所に必要な資金を解放する可能性があります。」と述べました。

慎重に見るべき点は多いものの、それでもこの壮大な発想は科学界や技術業界で大きな話題を呼ぶでしょう。

古代の夢と先端テクノロジーが融合したこの構想は、エネルギー史の転換点となり得るのでしょうか?

今後、研究チームによるさらなる検証と実証実験の成功によって、この錬金術が本当に現実のものとなる日が訪れることを期待したいです。

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元論文

Scalable Chrysopoeia via  (n,2n) Reactions Driven by Deuterium-Tritium Fusion Neutrons
https://doi.org/10.48550/arXiv.2507.13461

ライター

川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。

編集者

ナゾロジー 編集部