参加者は生まれた年代ごとに「1971〜1973年」「1981〜1983年」「1991〜1993年」「2001〜2003年」に分類できます。
調査は2008〜2011年と2018〜2021年の2回に分けて行われました。
調査期間と対象者の年齢をわかりやすくまとめた図の例がこちらです。
ベージュが10代の青年期、グリーンが20代の成人形成期、ブルーが30代の成人確立期になります。

参加者は、調査当時の「交際状況」「独身生活」および「生活全般」に対する満足度を回答しました。
独身生活の満足度は例えば、「独身である状況にどれくらい満足していますか?」という質問に対し、0(非常に不満)〜10(非常に満足)の11段階で評価してもらっています。
交際状況や生活全般への満足度も同様の仕方で測定しました。
チームはこれに加えて、参加者の年齢、性別、性格特性(特に外向性と神経症的傾向※)などの個人的要因も考慮して、それぞれの満足度に与える影響を調べています。
(※ 外向性とは社会的に活動性が高く、他者とのコミュニケーションも積極的に取る特性で、神経症的傾向は不安やネガティブ感情が高い特性を指します)
では、結果を見てみましょう。
ゼロ年代生まれは「独り身」の満足度が高い
データ分析の結果、1991〜1993年生まれの青年期と2001〜2003年生まれの青年期を比べてみると、2001〜2003年生まれの方が交際・結婚を含めて、独り身でいる割合が高いことがわかりました。
また、2001〜2003年生まれの方が独り身でいることへの満足度も高くなっていました。
その一方で、生活全般への満足度はどちらのグループでも差はありません。