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実験開始

実験開始

朝7時スタート 普段は、夕方や夜に家を出ることが多いが、今回は朝7時に出発する想定で実験をスタートした。

冷蔵庫は先ほど書いた通り、前の晩に家のAC100Vで予冷しておき、朝7時にポータブル電源のシガーライターソケットに繋いだ。

そして、この時間に出発するなら、朝食は家で済ませるか、途中コンビニで買うことが多いので、初日の朝食を調理することはない。

また、私は少なくとも週に一度は海岸で1日を過ごしているが、そういった際も朝家で沸かしたお湯を保温ボトルに入れて持って行くようにしている。

容量1000Whクラスのポータブル電源は追加充電なしで何日使える?車中泊2泊3日で実証テスト
(画像=『MOBY』より 引用)

容量1L程度の高性能な保温ボトルがあれば、昼食時にお湯を沸かさなくてもカップ麺やアルファ化米、1日分のコーヒーやお茶のお湯も確保できる。

初日朝から昼まで
車中泊旅中の昼食も、やはりお湯だけ済むものか、コンビニや外食かのいずれかがほとんどで、調理をすることは滅多にない。

この日の昼食も、保温ボトルのお湯でカップ麺を作り、サラダチキン(真空パックで日持ちし、冷たいままでも問題ないので大変便利)で済ませた。

そんなわけで、昼を過ぎてもポータブル電源はまだ冷蔵庫の電源にしか使用していない。

朝7時にポータブル電源の残量100%の状態で冷蔵庫の使用をスタートし、正午に残量を確認したところ97%だった。

5時間冷蔵庫を使用しても3%しか使っていなかったようだ。

使用機器:ポータブル冷蔵庫
ポータブル電源残量:100%→97%(−3%)

初日昼から夕食前まで
昼食後にiPad mini(残量44%)の充電をする。

もちろん冷蔵庫も繋いだままだ。

そして、iPadの充電が完了した時点で、ポータブル電源の残量は94%だった。

またしても3%しか減っていなかった。

ただし、その後19時に残量を確認すると88%に減っており、なぜか午後は消費がやや多めだった。

iPadの充電も終了し、また冷蔵庫だけになっているのに、この数時間は午前中より何故か減り方が早くなっていたようだ。

使用機器:ポータブル冷蔵庫、iPad mini(残量44%)
ポータブル電源残量:97%→88%(−9%)

夕食から消灯まで
ランタンはバッテリー内蔵の物が多いと先ほど書いたが、19時にLEDランタンを繋いでみた。

そして、ここからが最も電力を消費する夕食タイム。

容量1000Whクラスのポータブル電源は追加充電なしで何日使える?車中泊2泊3日で実証テスト
(画像=『MOBY』より 引用)

メニューはカツカレー。

カレーはレトルトで、ご飯はパックのご飯、カツはスーパーのお惣菜コーナーで見つけたおつとめ品だ。

実際の車中泊旅でも、非常用として缶詰やレトルト類なども備蓄はしているが、私は好んで現地のスーパーや道の駅で食材を調達するようにしている。

電気鍋でパックご飯とレトルトカレーを蒸し温め

パックのご飯は、蒸す方法で温める。

この方法は、熱湯で加熱(15分以上)するより加熱時間が短く(蒸す場合は約5分)、使用する水も断然少なくて済む。

燃料と水を大幅に節約できて、熱湯加熱や電子レンジより美味しくも感じるので、非常に合理的な方法だ。

蒸し方の方法はこちら

そして、レトルトカレーもなるべく中身を下に寄せて同じ鍋の中に入れ蒸し温める。

水量が少ないのでレトルトカレーは全体がお湯の中に浸からないが、鍋に蓋をして蒸すので、これで問題ない。

ホットサンドメーカーで温め

トンカツは、クッキングシートに包んでホットサンドメーカーの中に入れた。

容量1000Whクラスのポータブル電源は追加充電なしで何日使える?車中泊2泊3日で実証テスト
(画像=『MOBY』より 引用)

こうしておくとホットサンドメーカーの中も汚れないし、カツを切る時もそのままクッキングシートの上で切ればまな板も汚れなくて良い。

ポータブル電源の定格出力が1500Wあると、この調理が同時に行えるので大変便利だ。

ちなみに、盛り付けた皿はオーストラリアで車中泊旅をしている時に現地で買ったホウロウ製。

このサイズと頑丈さが大変便利で、30年経った今でも重宝して使っている。

容量1000Whクラスのポータブル電源は追加充電なしで何日使える?車中泊2泊3日で実証テスト
(画像=『MOBY』より 引用)

野菜も添えるとなかなかに立派なディナーの完成だ。

容量1000Whクラスのポータブル電源は追加充電なしで何日使える?車中泊2泊3日で実証テスト
(画像=『MOBY』より 引用)

皿が汚れるカレーは、翌日のパンの耳を切って皿についたカレーを拭き取り(拭き取りに使ったパンの耳はもちろん食べてしまう)、その後は食器用のウェットシートで拭き取れば皿洗いも完了だ。

電力消費が最大の時間帯

さすがに電気グリル鍋とホットサンドメーカーを使うと電力消費量も多くなり、夕食が終わった時点でのポータブル電源の残量は88%から65%になっていた。

この間に23%使用したことになる。

その後iPhone(残量38%)を充電し、22時にランタンを消灯したのだが、その時点でのポータブル電源の残量は62%だった。

使用機器:ポータブル冷蔵庫、LEDランタン(3時間)、電気グリル鍋(約15分)、ホットサンドメーカー(約8分)、iPhone(残量38%)
ポータブル電源残量: 88%→62%(−26%)

2日目朝
翌朝6時にポータブル電源の残量を確認すると49%にまで減っていた。

この間に使用しているのは冷蔵庫だけだ。

同じく冷蔵庫だけ繋いでいた初日午前中の5時間は、3%しか減っていなかったのに対し、夜中の8時間で13%減るというのはどういうことなのか分からない。

初日夕方も減りの早い時間帯があったが、減り具合にムラがあるようなことが判明した。

使用機器:ポータブル冷蔵庫
ポータブル電源残量:62%→49%(−13%)

電気湯沸かしポットでコーヒー

容量1000Whクラスのポータブル電源は追加充電なしで何日使える?車中泊2泊3日で実証テスト
(画像=『MOBY』より 引用)

初日は室内だったが、2日目の朝は気分を変え外に移動した。

そして朝は湯を沸かすことからスタートする。

いつも家で使用している容量1.2L・定格消費電力1250Wの「あっと言う間に」はさすがに速く、約5分で湧いてしまう。

そして、1Lは保温ボトルに入れ、残りはインスタントのカフェラテに使用する。

コンビニの優秀なマシンが淹れてくれるコーヒーを飲むときもあるが、外では早く飲めて片付けも簡単なスティックタイプのインスタントコーヒーをもっぱら利用している。

湯を沸かした後の残量は33%になっていたので、1.2Lの湯を沸かすために15%分の電力を使用したようだ。

ホットサンドメーカーで食材を温める

容量1000Whクラスのポータブル電源は追加充電なしで何日使える?車中泊2泊3日で実証テスト
(画像=『MOBY』より 引用)

その後、前日に買って冷蔵庫で保管していたナナチキとコロッケをホットサンドメーカーで温め、ナナチキはパンに挟み、チーズと野菜も加えてボリュームのあるホットサンドを作った。

容量1000Whクラスのポータブル電源は追加充電なしで何日使える?車中泊2泊3日で実証テスト
(画像=『MOBY』より 引用)

この調理の所要時間はトータル10分弱で、ポータブル電源の残量は28%になっていたので、5%分の電力を使用したようだ。

使用機器:ポータブル冷蔵庫、電気湯沸かしポット(約5分)、ホットサンドメーカー(約10分) ポータブル電源残量:49%→28%(−21%)