この時期のアタリは比較的明確に出るためアワせやすい。ウキがピクピクと上下する、スーッと沈む、一瞬止まる、横に走るなど、何かおかしいと感じたらすかさずアワせよう。

4. 釣りの日並み

ヤマベやフナなら朝夕マヅメが狙い時だが、アユの場合、水温が高くなる日中に活性が高まることが多い。そのため、10時から15時を目安に釣りたい。また雨後の増水や濁りが入っている時は、警戒心が薄れるので狙いめ。さらにアカが流されたあとは、良型の好釣りのチャンスだ。

「アユ釣り=友釣りだけじゃない!」手軽に楽しむエサ釣りの魅力 装備や関東近郊の釣り場も紹介アタリとエサの付け方(提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)

東京近郊のおすすめ釣り場

ここからは都内からアクセスしやすい釣り場を紹介する。

1. 埼玉県・黒目川&柳瀬川

東京からもっとも近い釣り場として、埼玉県朝霞市や新座市を流れる荒川水系の黒目川や柳瀬川が挙げられる。わずかながら放流もあるが、釣れる魚のほとんどは天然ソ上した魚だ。

東京から電車で1時間前後と近く、6月1日の解禁から12月31日まで長く楽しめるのが魅力。土手沿いに遊歩道が整備されているため、ポイントにアプローチしやすい。セキの上下、橋の下、矢板護岸沿い、ホソの吐出しなど、流れに変化がある所がポイント。9月に入ると上流の東京都側で良型が釣れる。

「アユ釣り=友釣りだけじゃない!」手軽に楽しむエサ釣りの魅力 装備や関東近郊の釣り場も紹介朝霞市黒目川の釣り風景(提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)

2. 千葉県・湊川&小櫃川

千葉県の房総半島を流れる養老川、夷隅川、小糸川、小櫃川、湊川の5河川は放流も盛んだが、天然ソ上も多いことで知られる。このうち湊川は人気河川で解禁日から訪れる人が多い。好ポイントは支流の相川合流点からダム下まで。

小櫃川は比較的釣り人が少なくまったりと楽しめるのがいい。久留里駅から上流域がおすすめ。

房総の河川の解禁期間は6月1日から9月30日まで。良型狙いなら、秋の彼岸ごろに出かけるといいだろう。

3. 神奈川県・早川&新崎川

どちらの河川とも急峻な地形を流れるため、渓流の様相のまま海に流入しているのが特徴。