また漁協管轄の河川は入漁料が必要なため、事前に購入してから入釣すること。
8. エサ
釜揚げシラス、イカ、アミエビ、カニカマなどが挙げられる。河川によっては釣れるエサが異なるが、全国的にもっともポピュラーに使用されているのはシラス。これを用意しておくと間違いない。シラスは丸ごと1匹使用するのではなく頭の部分の3~4mmだけハリに付けると掛かりがいい。
流れの緩い所で魚を1カ所に集めて釣る場合は寄せエサが効果的。市販の撒きエサもあるが、付けエサと同じものを手で握りつぶしてポイントの上流に撒くと、アユの群れが集まり、食い気が持続することがある。
ポイントと釣り方
ここからはポイントの選び方や釣り方について解説したい。
1. ポイントの選定
春は瀬、トロ場を選ばず、川全体がポイント。狙いは瀬頭、瀬の両脇、瀬尻、馬の背のカケアガリ、そしてセキの上下、橋脚周りなど。またアカの付いたコンクリート護岸沿いも見逃せない。以上のような場所にアユの姿が確認できれば、釣果は約束されたようなものだ。
2. ウキ釣り
流れが緩く、底石が多い水深1m前後のトロ場に向く。このような場所は魚の移動があるため、1~2尾釣るとあとが続かなくなる。場所の移動も考えられるが、流すコースを変える、群れを止めるために寄せエサの使用も視野に入れるといい。
魚が高活性の時にはウキが着水すると同時に消し込む、食い上げるなどのアタリが出る。一般的にはチョン、チョンとウキを刻んだあとにスーッと消し込むパターンが多い。ミチイトは常に張り気味にしておき、ウキに反応が出たら軽く聞きアワせるといい。
3. フカセ釣り
落ち込み、巻き返し、瀬頭、ザラ瀬など川の流れで変化のある所を釣る方法。水深30~50cmが目安になる。特に水面や水底に見える大石の周りは魚が着いていることが多いので、丹念に探るといい。
流れがあるため、ウキ下は水深よりやや長めに取り、常にエサがウキより先に流れるように意識して竿を操作する。