たとえば、繰り返し飲酒運転をする人や、生活習慣病のリスクを知っていても過食を止められない人も、この「Compulsive型」の可能性があります。
そのため今後は、「敏感型」「無自覚型」「固執・強迫観念型」という行動特性に応じて、オーダーメイドな介入が必要になるでしょう。
認知行動療法やコーチング、依存症治療、さらには犯罪予防においても、この分類が活用される可能性があります。
もしあなたや家族、また友人が、自分を傷つけると分かっているのに、その行動を繰り返してしまうなら、それは本人だけではどうしようもない問題なのかもしれません。
誰かの助けが必要です。
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参考文献
Self-sabotage: The science behind knowingly engaging in harmful behavior
https://newatlas.com/health-wellbeing/self-sabotage-punishment-learning-harmful-behavior/
Knowing better, doing worse: the science behind self-sabotaging behaviour
https://www.unsw.edu.au/newsroom/news/2025/07/science-self-sabotaging-destructive-behaviour-addiction-punishment-learning
元論文
Causal inference and cognitive-behavioral integration deficits drive stable variation in human punishment sensitivity
https://doi.org/10.1038/s44271-025-00284-9
ライター
矢黒尚人: ロボットやドローンといった未来技術に強い関心あり。材料工学の観点から新しい可能性を探ることが好きです。趣味は筋トレで、日々のトレーニングを通じて心身のバランスを整えています。