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大企業に勤めていても副業が推奨される今、起業に興味を持つ人は増えています。そんな中、常に注目されているのが資格の取得。なにもないところから資格を使ってどう稼ぐのか? 資格を取ることで人生を逆転させた、経営コンサルタントで士業(特定行政書士)でもある横須賀輝尚氏の著書『ごく普通の人でも資格を取ってきちんと稼げる本』から、再構成してお届けします。
資格の持つ本来の意味を間違えないようにする
資格を取得する最大のメリットは、それだけで「信頼」が手に入る点です。もちろん、弁護士や行政書士のように、その資格を持たなければできない仕事もありますので、そういった仕事ができるようになることもひとつのメリットですね。
ここで間違いがないように、資格についての解説をしておきます。
いまではさまざまな資格がありますが、大きく分けて「公的(国家)資格」と「民間資格」があります。言い換えれば、国や関係省庁が認めた「パブリックな資格」か、民間企業・団体が定めたいわゆる「民間資格」かのどちらかです。
そして、このパブリックな資格には、弁護士や行政書士などその資格を取らないと仕事ができない資格があります。この仕事のことを一般的に「独占業務」と呼びますが、私はこの独占業務を持てる資格を「スキル資格」と呼んでいます。新しく仕事をすることができるスキルが身についたという意味です。
これに対して、中小企業診断士のように国家資格ではあるけれど、資格特有の仕事、つまり独占業務がない資格もあるわけです。多くの検定などの資格も同じことが言えます。これらの資格は、その人の能力を表していますので、私は「スキル資格」に対して「ステータス資格」と区別して呼んでいます。
上記のように、私は大まかに分類していますが、「スキル資格」には大きな落とし穴があります。この罠は、スキル資格を持っていて、現在、大成功している人も一度は通るほど、ほとんどの人が陥ります。そして、その多くの人はこの罠に陥ったことで失敗します。