これが功を奏してアジの群れは私達の竿先一帯の海底に撒かれるアミエビの撒き餌で足止めされ、4人の誰かの竿にはほぼ絶え間なくアジが掛かる活況となった。
中型アジも顔出し
小アジは後に予定しているノマセ釣りの活きエサにするので、早めに数を確保したいところ。
泉佐野一文字のサビキ釣りは朝7時を過ぎるとアジの群れが去りパタっと釣れなくなってしまうので、普段の置き竿スタイルではなく竿を手持ちにするスタイル中心に切り替えて機動性を優先させた、短時間集中の釣りで追釣を狙う。
ところが、時折ペットボトルの長さを超える寸法の中型アジが混じりだす嬉しい誤算の展開となり、私達4人は勢いを増して釣り続ける。周りの3人も小アジを活きエサとした沈め釣りは片手間となり、中アジ狙い中心のサビキ釣りに没頭。
私も引きの強さと食味の良さを兼ね備えた中アジに夢中になる一方で、小アジを活きエサとしてスカリバケツに移し替える手間がつい疎かとなってしまい、せっかく小アジが詰め込み状態の海水バケツの中で死んでしまうヘマをしてしまった。

ノマセ釣りに転向
近況は青物の回遊が一休みの状況で、釣行当日も誰も青物をヒットさせていない。当日は長潮の下げ潮で青物狙いには一層不向きな潮回りであったが、波止全体を見渡せば波止上はガラ空き。周りを気にせず広々とした釣り座でウキ流しスタイルでのノマセ釣りができる状況にはある。
アジ釣りに没頭するかノマセ釣りに転向するか悩ましいところではあったが、朝6時前に内向きの沖方向でナブラが立ったのを見てノマセ釣り転向を決断。多少は後ろ髪を引かれる思いで竿下サビキ釣りを終了。
中アジは8匹を捕獲して、その他は豆アジ中心で大漁のお土産は既にクーラーの中に収めることができた。ちなみに赤灯台で私と一緒に釣っていた中のベテラン師は、最終的に中アジだけで30匹近く釣ったそうで、見事な腕前と持続力と言うほかはない。