岩谷さんも左村さんも、怪我による困難を乗り越えてきました。
火傷による感染症のリスクで命の危険すらあった岩谷さん。
足首の大怪我で松葉杖生活を送り、食堂でカップ麺しか食べられなかった左村さん。
サーキットでの怪我は当然、日常にも影響を及ぼします。
8耐出場までに長年苦戦した大須賀さんは、スランプに苦しんだと語ります。
「頑張っても速くならない」という恐怖心に悩まされながらも、スクールに通い、セッティングを見直し、ひたすら練習を重ねました。
「自信を持つって、こんなに難しいんだ」と思いながらも、前を向き続けたのです。
やがて、少しずつできることが増えてくると、数字に表れる成長が、彼に「やれるかもしれない」という実感を与えてくれました。
そして8耐ライダーとして今では、「やるしかない」とアクセルを開ける気持ちで走っています。
そんな大須賀さんが伝えたいのは、「やりたいと思ったことを、やれる範囲で続けていくこと」の大切さです。
すべてを完璧にやろうとしなくていい。
目的がブレてもいい。
でも、「好き」という気持ちだけは、見失わずにいること――そう語ります。
「8耐ライダーというアイデンティティが、自分の自信や自己肯定感につながっているんです」
その言葉の裏には、何度も立ち上がってきた経験があります。
クルマ
2025/07/25
【個人が集まり、世界に挑む】鈴鹿8耐に挑む“普通の人たち”のチームの挑戦

マシンと技術へのこだわり
彼らが乗るのは、スズキGSX-R1000R。
3人はこのマシンを「頑丈で、扱いやすく、加工もしやすい」と評価します。
まさに“等身大のマシン”です。
左村さんはエンジンを含めた整備を自ら行い、
「自分でいじって結果を見るのが楽しい。なにより速く走りたいからこそメカの調整もしたくなる」
と話します。ギア周りの加工、スイングアームの調整、ライトのセッティング――
自分たちの手で、世界に通用するマシンを作り上げています。
オイルはFUCHS Silkolene(フックス シルコリン)。
FUCHS Silkoleneの高度な配合技術が施されたエステルオイルは、分子構造レベルで金属と結合し、潤滑・保護・冷却・洗浄のすべてにおいて優れた性能を発揮します。
エステルは極性分子であり、金属表面に静電的に吸着します。
これにより、エンジン停止後も金属表面に油膜が残り、「ウェットクランク」状態を維持。再始動時の摩耗を大幅に軽減します。
「エンジンが壊れないことが一番大事」「開けてみると中がキレイ」
灼熱のサーキットを8時間走っても、熱ダレなどの性能の低下が感じられない、とライダー達は評価します。
「エンジンが壊れたらもうどうしようと走ることはできない。費用だってかさむ。高品質なオイルでしっかりとエンジンを保護することはとても重要です」
これまでの実績を信じて、今では私用でも愛用しているそうです。
“普通の人”が世界に挑むということ
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