森直樹監督が構築する【4-4-2】の組織的な守備はソリッドで、攻撃では今季加入のFW渡邉新太が10得点で得点王レース首位タイと好調だ。
ホーム・アウェイともに勝率60%前後と安定したパフォーマンスも魅力な水戸。中断明けも連勝が続くようであれば独走すら予想されるが、FWとDFのある程度の固定起用が続く中で、後半戦のポイントは、主力の連戦によるコンディション管理となるだろう。

ジェフユナイテッド市原・千葉
守備の改善と攻撃力アップで逆転を狙う
1993年のJリーグ創設メンバー「オリジナル10」でありながら、2009シーズンにJ2に降格して以来、J2で16シーズン目を戦っている千葉。一時はJ2でも2桁順位となる暗黒期も経験したが、今季は開幕6連勝で一気に波に乗り、序盤戦は首位を独走した。
しかし第16節から第22節まで7試合白星なしと、その間に3連敗するなど勢いは小休止。7月12日の第23節モンテディオ山形戦(NDソフトスタジアム/1-0)で約2か月ぶりの勝ち点3を奪い、いい形でサマーブレイクに入った。
33得点・21失点で、得点はリーグ3位タイ、失点はリーグ4位と攻守のバランスも良く、メンバーを変えながらも結果に繋げていることで、選手層の厚さもアドバンテージとなろう。チーム得点王は今季ロアッソ熊本から加入したFW石川大地(7得点)だが、決して彼頼みのチームではなく、J1清水エスパルスを契約満了後フリーで加入したブラジル人FWカルリーニョス・ジュニオも、いち早くチームに溶け込み5得点を挙げている。守備陣で今季、セレッソ大阪から加入したDF鳥海晃司がリーダーシップを発揮している。
課題があるとすれば、連敗癖がある点(今季2度の連敗)と、アウェイでの勝率(46%)が悪い点だろうか。
