幸い、本研究から明らかになった最大のポイントは、汚染エサに対する嗜好が「学習」によって形成されるということです。

これは理論上、環境からプラスチックを排除すれば嗜好をリセットできる可能性があるという、希望のある事実でもあります。

研究チームは、「プラスチック汚染の抑制を通じて元の生態系バランスを回復することが重要である」と強調しています。

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元論文

Microplastics Alter Predator Preferences of Prey through Associative Learning
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.estlett.5c00492

ライター

川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。

編集者

ナゾロジー 編集部