さらに、第二名神高速道路沿いに近い音羽山が検討されたこともある。天野光三氏は、音羽山の山頂を削って空港とし、醍醐から地下鉄支線を延ばしてエレベーターで接続するという大構想を私に語られたことがある。これはリニア北陸新幹線の駅を醍醐に設置する案とも連動していた。
地形的には田上山、紫香楽宮跡のある勅旨、土山の西のゴルフ場周辺が適地とされる。また、畿央高原については首都機能移転候補地であるとともに、小規模空港の設置も検討された。
「京都に空港は不要」とする意見もあるが、リニア新幹線の通過が実現しなければ、空港がないことを悔やむことになるだろう。防災上も空港は有用である。ただし、「どうしても」でなければ進まないのが京都の悪いところである。