山本一郎氏note(2025.7.18) 強調は引用者
選挙の際に、そういう仕事をする人は昔からいたと思う。問題は大学教員なのに一緒につるんで、参政党の人気は「ロシアの工作!」と太鼓判を捺していた、(国際)政治のセンモンカの方だろう。
両者が相当程度に親しいらしいことは、SNSを見ればわかるが、ふつうに考えてかくも党派的に振るまう研究者は、いまの憲法に「学問の自由」があっても行使していない。だったら参政党の憲法草案に倣って、そんな自由は取り上げても、少なくともこの人は困らなそうだ。

@hinabe_ch は山本一郎氏のアカウント
さて、では「ロシアの工作」は措いておいて、今回の結果をどう見るか。
参政党の特徴は、ひとことで言えば「現状全否定型」の政党であることだ。とにかく今の世の中はおかしい! という、社会の秩序を根本から疑う不信感が党勢の原動力で、憲法とか政策とか歴史とかはすべてネタに過ぎない。
彼らの歴史観は稚拙だが、それは「こんなテキトーな日本史の方が、俺らには魅力的に映るくらい、お前らを信用してないからね」というメッセージである。学者とか信じないし、と言っている相手に「うおおお歴史学者のジッショーを喰らえ!」などと吶喊するのは、自爆行為だ(苦笑)。
学者が専門家を名乗り、「日本の司令塔」気取りで国民に指図したコロナ禍のあいだ、アカデミズムはなにも有益な相互批判をしなかった。それへの反発が、参政党を軌道に乗せたことは、国政デビューだった3年前の参院選での報道からわかる。